5Gで8Gbps超えの世界最速通信速度を達成~QualcommとSamsung

世界で徐々に普及しつつある高速な5G通信ですが、その通信速度はまだまだ改善の余地があるようです。

QualcommとSamsungが5G通信において8.08Gbpsという世界最速の通信速度を達成しました。

8.08Gbpsのダウンロード速度を記録

QualcommとSamsungは、5G通信のダウンロード速度において、世界最速記録となる8.08Gbpsを達成しました。

これは2021年3月に両社が達成した5.23Gbpsを大幅に上回るものです。

実験にはQualcommのSnapdragon X65モデムが用いられ、アメリカテキサス州の実験施設でおこなわれました。

Snapdragon X65モデムはiPhone14シリーズに搭載される見込みです。

アップロード速度に関しては、Verizon、Qualcomm、Samsungが昨年10月に711Mbpsという通信速度を達成しました。

年々高速化される5Gのダウンロード速度

5G通信のダウンロード速度の最速記録は毎年更新されています。

2018年の記録が1.7Gbpsだったのに対し、2019年は2.65Gbps、2020年は4.3Gbps、2021年は5.23Gbpsでした。

一方実用化されている通信速度としては、たとえばNTTドコモの現状のダウンロード速度は最大4.2Gbpsとされており、将来的にさらに高速なダウンロード速度の実用化が期待できそうです。

ただ、この高速な通信速度の実現にはミリ波での通信が不可欠ですが、現状は東京の都心ですらミリ波通信が可能な地域は限られています。

ミリ波はSub6に比べて到達距離が短いため、エリアを拡大するには基地局数の大幅な増加が欠かせず、誰もがこのような高速な通信速度を享受できるようになる時代はまだまだ先かもしれません。