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ブームではない、NFT・メタバース時代が幕を開ける──圧倒的スピードで事業を作り、変革のWeb3.0中心地

2021年3月、衝撃的なオークションが世界で話題になった。

「Twitterの共同創業者のNFT化されたツイートが、3億円超で落札」
「デジタルアート作家のNFT作品が、約75億円で落札」

デジタルコンテンツに、これだけの価値が付く時代が訪れたのだ。

「NFT」とは、鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと。ブロックチェーン技術が用いられ、改ざんや偽造を防げる特性があるため、この新しい取引が実現した。

同時期、国内でいち早くNFTの市場を作ったプレーヤーが、コインチェックである。

2021年2月12日に、グローバルユーザー向けのNFTマーケットプレイス「miime」をメタップス社から買収。翌月の3月24日には、国内ユーザー向けNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」の提供をスタート。

実はこうした同社の動きがNFTブームと重なったのは偶然。だがそれはNFTに可能性を見出して、どこよりもスピーディーに種をまいていたからこそ。ある意味、必然的な出来事だった。

その後も日本初のIEOプラットフォーム「Coincheck IEO」のローンチ、メタバース上の近未来都市「Oasis TOKYO」プロジェクトを開始したコインチェック。こうした数々の新規事業創出を牽引したのが、同社執行役員の天羽(あもう)健介だ。

GAFAMによる中央集権型から、ブロックチェーン技術により分散型のWeb3.0時代が到来すると言われている現在。ルールがなく、猛スピードで進行するが故、誰にも先が読めないこの業界の裏で、彼は業界初、日本初の実績を出し続けてきた。

暗号資産の取引所事業から始まる彼の歩みを通して、コインチェックが目指す「新しい価値交換」を紐解きたい。

発展途上の業界、各所との粘り強いコミュニケーションが要となる

かつてのインターネットと同じくらい、社会を劇的に変えるものは何か。

ブロックチェーンや暗号資産がそれだと確信した天羽。彼は、次なる革命の現場に立ち会い経営の意思決定をしたいという思いから、業界屈指のプレーヤーであるコインチェックへ転職した。

天羽が入社した頃、組織は粉骨砕身の思いでコンプライアンス体制の強化に臨んでいた。だがその一方で、次の準備も始めていたという。

「金融庁から暗号資産交換業者として登録されたらすぐに事業を加速させたい。そのための社内体制を構築しておこうと思ったのです」

こうして、新規事業開発部の前身となる組織を設立。取扱暗号資産の審査を行なうJVCEA(一般社団法人日本暗号資産取引業協会)とコミュニケーションを重ねた。

「当時はJVCEAが立ち上がった直後ということもあり、審査に関するドキュメントはあれど比較対象となる実績がありませんでした。運用体制も確立しておらず審査に時間がかかる状況でした。

ですが何度もアプローチして、粘り強く話を聞き運用体制・現状の審査基準の理解を深めました。現場で奮闘している彼らの立場に立ちながら」

準備が功を奏し、2019年1月に暗号資産登録業者として登録された後、コインチェックはいち早く複数の暗号資産の審査をクリア。JVCEA設立および審査ルール策定後、初めて新たな暗号資産の取り扱いを実現させたのもコインチェックであった。

その後、他社も次々と新たな暗号資産の取り扱いを開始しているが、コインチェックはさらに一歩進み「Coincheck IEO」を提供し、取引所・販売所として暗号資産の一次流通を支援する取り組みを開始した。そして、2021年7月には日本初のIEOを実現に導いた。まだ業界が発展途上である中、どこよりも泥臭く一次情報を入手しながら解像度を上げていく。そう堅実に歩みを進めた成果である。

自社が発展すれば良い、ではない。業界の土台をつくるという決意

次なる事業の柱として選ばれたのが、既存事業との相乗効果も見込めるNFTだった。

未知数ではあったが、NFTの可能性に懸けたかった天羽は社内のエースエンジニアや社外のキーパーソンと集中的な議論を繰り返し解像度を上げ、サービスのイメージを一気に膨らませた。

そして2020年6月にNFT事業への進出が決定。既存の暗号資産の残高と接続するなどシステム開発の難易度はとてつもなく高かった。だが翌年3月にCoincheck NFT(β版)開設というスピーディーなローンチが叶ったのは、全社で一致団結して取り組んだからだと天羽は語る。

「NFT領域に乗り込んでくるであろう海外の同業他社や国内の大手IT企業と同じことをしていては勝てない。他社の動向を追いつつ、差別化とスピードを意識して開発しました」天羽はとにかく大局的な状況理解と、意思決定に必要な一次情報をかき集めることに奔走したと言う。

miime買収の話を進めていたのも、同じ時期だった。

実は社内には反対する声もあった。しかし「近いうちにNFTの波が来そうだ。この機会を逃したくない。グローバルに向けてもNFTコンテンツを輸出できるプラットフォームを揃えておきたい」と周りを説得して買収を進めた。

結果、miime買収の2週間後に、冒頭で話した世界的なNFT大ブームのきっかけとなる出来事が起こる。天羽自身もまったく予期していない、奇跡のようなタイミングであった。

これと並行して、2020年7月にはJCBA(一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会)内にNFT部会を設立。天羽が部会長として40社を束ねて、NFTへの事業参入の促進とユーザーが安全に利用できる環境作りを目指し議論を重ねた。そして2021年4月、「NFTビジネスガイドライン」が策定された。

市場の土台を作り、その上で自社も健全にビジネスを行なっていくと言う決意の表れである。現在は、NFT事業に乗り出そうとするあらゆるジャンルの大手IP事業者から多くの相談が寄せられていると言う。

圧倒的なスピードで、一人一人が考え抜き、挑む

ここまでは天羽の先見性と推進力が光るが、こうした歩みを叶えた組織の機動力や連帯感についても紹介しておきたい。

最たるものが、経営層のスピーディーな意思決定だ。ミッションである「新しい価値交換を、もっと身近に」の実現のため、新しいビジネスをいち早く仕掛けてきた。

その影には「役職に関係なく、一番考え抜いている人が偉い」という文化が根付いている。

「私の考えが甘い場合にはメンバーから厳しい指摘を受けることもあります。それは健全な摩擦だと捉えています。経営層が間違っていることは往々にしてあるし、現場の一人ひとりが考え抜いた方が事業の成功率が高まりますよね。

上司に言われたからと思考停止状態のまま取り組むと、市場選定は合っていても最後の詰めが甘くなり失敗する。だからこそ全員が考え抜いて意見を言うことを良しとする環境創りを意識しています」

誰にも先が読めない分野に、無邪気にリソースを投下するのはギャンブルであり危険だ。一度まぐれで当たったとしても将来の失敗は避けられない。同社では可能な限りリスクを可視化し精度を高め、ロジックを積み上げた結果7割方成功しそうだと思ったら一気に進める、と天羽は語る。

「さらに個々人のWILLと事業ミッションを繋ぐことで、細部に神を宿らせ成功につなげていく。そんな文化がコインチェックにはありますね」

この風土と組織の機動力によってスピーディーに実現したのが、メタバース事業への参入だ。2021年末からメタバースが大きな話題となるなか、2022年1月3日に天羽が自宅で会社封筒の裏に構想を走り書きした「Oasis TOKYO」。

翌日には社内に構想を共有。そこからたった28日でプロジェクト開始のプレスリリースまで進めることができた。プラットフォーム事業者等との調整、社内での合意形成や決議に加え、デモ画面の作成、ライセンス確認、クリティカルな法的論点の整理、情報解禁まで含めた、このスピード感には驚きを隠せない。

「これがコインチェックの底力なんです。失敗や挑戦を恐れずに圧倒的なスピードで果敢に挑戦していく。自分もそういう人でありたいし、そういう人が情熱をもって自己実現できる環境の会社でありたい」
30年ぶりの革命に立ち会う。NFT・メタバースの夜明けはすぐそこに

「未知で怪しい」と思われがちな業界だが、あらゆる産業にメリットをもたらすと期待されるNFTやメタバースが登場しWeb3.0時代への移行が進むなか、そのイメージは変わりつつある。

唯一無二性が保証され、不正な改ざんを防ぐことができるNFTで何ができるのか。

例えばクリエイターがデジタルアートを販売できるようになり、そのアートが高額で転売された際には、クリエイターもロイヤリティを得られる。スポーツの会員権や数量限定の音楽コンテンツが販売でき、チケットの不正転売問題解決に役立つ存在としても期待されている。

つまり大きなビジネスチャンスをもたらすだけでなく、ビジネスを本来あるべき姿に正してくれる存在になり得るのだ。

今後メタバースによって現実空間と仮想空間が融合し、現実と変わらない生活が仮想空間で行なわれる。仮想空間で経済活動が行なわれるようになれば、瞬時にデジタルデータの価値移転を可能にするNFTはさらに活用が進むだろう。

天羽は今、自身が変革の夜明け前にいる感覚を抱いている。

「インターネット以来、30年ぶりの革命が起きようとしています。この世界的な革命に立ち会える業界で働けるなんて、とても幸せで胸が高鳴ります」

単なるバブルやブームで終わらせず、社会に利益をもたらす新しいインフラにするために。Web3.0時代が到来するなか、NFTやメタバースの本質的な価値について考えながら、コインチェックは今日も粛々と未来への種まきを行なう。