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Mac版Dropbox、Appleシリコンにネイティブ対応した安定版が利用可能に

米クラウドストレージのDropboxはMac用アプリにつき、Appleシリコンにネイティブ対応した安定版をリリースしたと発表しました。最新バージョンは143.4.4161となります。

初のAppleシリコン「M1」搭載Macが2020年末に発売された後、Dropbox社は1年近くもネイティブ対応する動きがありませんでした。昨年(2021年)10月に公式フォーラムで要望が出たときも、当初はRosetta 2技術を使ってインテルベースのアプリを提供し続けるとの趣旨を回答していました。

これに対してユーザーから不満の声が相次いだことから、同社のCEOが「2022年前半にAppleシリコンのネイティブサポートに向けて作業中」との声明を発表。それから約3ヶ月後にテストが開始され、今回の全Macユーザーへの提供が実現したしだいです。

Dropbox for macOSのバージョン143.4.4161は現行のAppleシリコンすべて、すなわちM1、M1 ProおよびM1 Maxに対応したものです。公式FAQによると、利用にはアプリの再ダウンロードや基本設定の変更は必要なく「自動的に提供」(自動アップデート)されるとのことです。

従来のインテルチップ版アプリもAppleシリコン上で一応は動きましたが、ネイティブ対応版ならば、M1などの強みである消費電力の減少が期待でき、バッテリー駆動時間が長くなると思われます。

各社クラウドストレージのAppleシリコン対応は遅れていましたが、昨年10月にGoogleドライブが正式対応したことに続き、今週マイクロソフトのOneDriveもネイティブ対応版が一般公開されました。電源の取れない外出先でも、M1 MacBook Airなどがさらに心置きなく使えそうです。