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ノーコードのウェブ開発ツール「Webflow」が評価額40億ドルに

ノーコードのウェブ開発ツールとして知られる「Webflow(ウェブフロー)」は3月16日、Yコンビネータの投資会社のY Combinator Continuityが主導し、アルファベットのCapitalGやAccelなどの既存投資家が参加したシリーズCラウンドで1億2000万ドル(約142億円)を調達したと発表した。

サンフランシスコ本拠の同社の評価額は40億ドルとされた。

Webflowは、子供の頃にロシアから移民したヴラド・マグダリン(Vlad Magdalin)と弟のセルギー(Sergie)、そして友人のブライアント・チョウ(Bryant Chou)によって2012年に設立された。

「ノーコード」のトレンドに乗って注目を集め、名門アクセラレータのYコンビネータに合格した同社は、2014年に290万ドルのシード資金を調達したが、CEOのマグダリンはその当時、「ベンチャーキャピタルが会社をだめにしてしまう」と考えていたという。3人はその後、外部の資金に頼らずに会社を成長させることにフォーカスし、2019年には黒字化を果たし、年商1000万ドル以上に成長させた。

その年のシリーズAで、マグダリンは投資家に、「ソーシャル・コントラクト」という特別な条件を提示した。それは、投資家が目先の収益性よりも、会社のミッションや従業員を最優先にすることに同意しない限り、出資に参加できないというものだった。

「もちろん、それを理由に出資を断った投資家も居た」とマグダリンは言うが、彼らの信念は実を結びつつある。Webflowのユーザー数は2000万人を突破し、年間経常収益は間もなく1億ドルに到達する。

同社の「すぐに収益が上がらないものに投資する」という姿勢の一例が、アニメーションの製作ツールだ。この機能は、全てのウェブ製作者が必要とするものではないが、アニメの画面に浮かぶ“Made in Webflow”という文字がきっかけで、Webflowを知る新規のユーザーも増えている。

同社はまた、UnivisionやPwCのような企業向けのビジネスでも加速度的に売上を伸ばし、この分野の売上は昨年、100万ドルから800万ドルにまで伸びたという。

ソフトウェア開発にも対応へ

今回の調達資金は、長期的な視点に立ったプロダクトの開発のために使われるとマグダリンは述べている。彼は、Webflowが2〜3年後にはウェブサイトだけでなく、ソフトウェアを構築するためのノーコードツールに成長すると考えている。

「私たちは、あらゆるナレッジワーカーを開発者に変え、プログラムを書けなくてもソフトウェアを開発できるようにしたい。ウェブ製作はその入口なのだ」と彼は述べている。

現状で400人の社員を抱えるWebflowは累計3億3500万ドルを調達しており、少なくとも4年間は外部の資金に頼らず運営を続けられるとマグダリンは話す。

「仮に市場の低迷が長引いた場合でも、この新しい資金があれば、Webflowは生き残ることができる。さらに、買収によって事業を強化することもできる」と、新たに同社の取締役に加わるYC Continuity のAli Rowghanは述べている。

同業のWebサイトビルダーのWixやEコマース企業のShopifyなどが上場しているにもかかわらず、マグダリンはIPOを急ぐつもりはなく、投資家からも、そのようなプレッシャーをかけられていないと話した。

「そこに大きな市場があるからという理由でIPOを目指す企業もあるが、この分野のいいところは、競争についてそれほど心配する必要がないことだ」とRowghanは語った。