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Redmi Note 11 5Gシリーズ発表、シャオミは本気で世界1位を目指す

2022年3月29日、シャオミはグローバル向けにRedmiシリーズの新製品を発表しました。1億800万画素カメラを搭載する「Redmi Note 11 Pro+ 5G」、5000万画素カメラにお手頃価格の「Redmi Note 11S 5G」そして200ドルを切る低価格モデル「Redmi 10 5G」の3機種です。

Redmiシリーズは価格性能比を高めつつ、低価格なモデルを多数輩出しています。上位ラインのRedmi Noteシリーズは性能を高めていますが、日本で発売された最新モデルの1つ「Redmi Note 11」は4G対応で2万4800円と価格を抑えています。Redmiシリーズは「テクノロジーをあらゆる人に届ける」というシャオミの製品開発ポリシーをそのまま表している製品なのです。

今回発表された3モデルはすべてを5Gに対応させました。先進国はもちろんのこと、新興国でもこれから5Gの開始が本格化します。今でも新興国向けには多数の4Gモデルを展開しているシャオミですが、これからは「低価格でも5G対応」という姿を見せることで、先進性を消費者にさらにアピールしようとしているのでしょう。

5Gで先行する先進国市場でも、すべての消費者がハイエンド・高価格モデルを求めているわけではありません。アップルが「iPhone SE」の2022年モデルを5Gに対応させたように、5Gの低価格モデルは先進国でも求められています。

今回シャオミは発表会でRedmi Note 11 Pro+ 5GとiPhone SEの価格を比較しました。iPhone SEはA15 Bionicを搭載した高性能機ですが、ディスプレイ、充電、急速充電器の同梱、カメラ、ストレージではRedmi Note 11 Pro+ 5Gが勝っています。しかも価格はわずか369ドルと、iPhone SEの577ドルより大幅に安いのです。先進国でブランド力と信頼力のあるiPhoneとRedmiを価格だけで比較することはできないものの、この性能差を見て心を動かす消費者もいるでしょう。「十分すぎる性能と低価格を両立させた」これがRedmi Note 11 Pro+ 5Gの最大の特徴と言えます。

Redmi Note 11 Pro+ 5Gが登場したことにより、Redmiシリーズは格安機から高性能カメラ機まで十分なラインナップを揃えました。これによりシャオミのメインラインである「Xiaomi」シリーズはさらに性能や技術を高め、より高い価格の製品として差別化を図ることが可能になります。

Xiaomiシリーズの最上位モデルである「Xiaomi 12 Pro」はSnapdragon 8 Gen 1、6.73インチ3200x1400ピクセルディスプレイ、5000万画素トリプルカメラ(広角、超広角、2倍望遠)、3200万画素フロントカメラ、4600mAh 120W充電対応バッテリーという強力なスペック。価格は999ドルからと、価格が安いというイメージのシャオミの製品としては高価格です。しかしサムスンやアップルの上位モデルと比べても遜色のない性能を持っています。価格で戦うのはRedmiとし、Xiaomiシリーズは性能で競争できる製品として先進国のハイエンド端末市場に堂々と投入できるわけです。

一方で、Redmi Note 11S 5GとRedmi 10 5Gは低価格を特徴にした5G対応のスマートフォンです。低価格モデルは先進国ではサムスンのGalaxy Aシリーズが強く、すでに2022年は「Galaxy A13」「Galaxy A23」「Galaxy A33 5G」「Galaxy A53 5G」「Galaxy A73 5G」が順次発売されています。しかし5G対応モデルはGalaxy A33 5G以上であり、価格を抑えたA13、A23は非対応です。カメラはGalaxy A13、Galaxy A23が4眼。Redmi 10 5Gは2眼で劣りますが、5Gに対応、そして価格は安いのです。今から買って2年使うなら、先を考えて5G対応にしたい、と考える人も多いでしょう。Redmiの2つの低価格5Gモデルは先進国でも十分需要がありそうです。

さて新興国ではすでにシャオミは強いものの、同じように価格を武器にしたライバルが追い上げをかけています。インドではシャオミはサムスンを抜いて出荷台数1位ですが、realmeがじわじわと追いかけているのです。インドの2021年第4四半期シェアを見ると、シャオミ21%に対しrealmeは17%と、その差はわずか4%でした(Counterpoint調査)。2020年を見るとシャオミは倍以上のシェアでしたから、realmeがいかに急成長しているかがわかります。

realmeは低価格モデルが多く、一部のハイエンドモデルも価格を抑えています。そしてそのラインナップはシャオミのRedmiシリーズと似ています。つまりすでにサムスンを抜いたシャオミにとって、新たなライバルはrealmeになるのです。シャオミは4Gモデルを多く展開していますが、これからは5Gの低価格機を多数投入しなくてはrealmeの追い上げを振り切ることは難しい。そこで今回Redmi Note 11S 5GとRedmi 10 5Gを発表したとも考えられます。

実は先進国でもrealmeは勢いを伸ばしています。ヨーロッパでは同じく2021年第4四半期の出荷台数で、realmeは前年同期比1365%の伸びを示しましたでした(Canalys調査)。2020年の出荷台数がかなり少なかったために数値が大きく見えますが、それでもこの成長率は驚異的です。シェアの数値は4%と、アップルやサムスンには遠く及びません。しかしシャオミがシェア13%、前年からの成長が7%と微増にとどまったのに対し、realmeは一気に数を伸ばし知名度を徐々に高めています。

先進国でもシャオミは人気を高めていますが、まだまだ売れ筋はRedmiシリーズ。Xiaomiシリーズはアップルやサムスンほど売れてはいません。シャオミは「Redmiで人気を高め、徐々にXiaomiを買ってもらう」という長期的な戦略を考えているのでしょうが、realmeに人気を奪われてしまえばそのストーリーも立ち消えになってしまいます。

今回発表したRedmiシリーズ3モデルは、先進国と新興国でシャオミのプレゼンスをより高めてくれるでしょう。そしてこの3製品の販売が良好ならば、それにけん引され上位モデルも今まで以上に売れるはずです。サムスンやアップルの背中はもう見えているだけに、Redmiシリーズのラインナップを強固なものにすることが、世界1位の座を奪い取るために必要なのです。