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メドテックのリーディングカンパニー メドトロニックが、想像を超えるイノベーションを生み出せる理由とは

いま、現代のテクノロジーを駆使して医療の分野にイノベーションをもたらすメドテック(=Medical+Technology)が産業として注目を浴びている。1949年の創業時から医療の進歩に貢献してきたメドトロニックの歴史と現在地、そして未来を、同社日本法人3社の代表取締役社長ロブ・サンドフェルダーが語る。

医療の進歩とは何であるか。それはすなわち、健康、成功、長寿、幸福といった人生の肯定的結果と密接に連なるものだ。医療の進歩なくして、人生100年時代のウェルビーイングを期待できるはずがない。

ここで、先に本稿の結論を言わせてもらおう。

メドトロニックとは何であるか。それはすなわち、先端技術でイノベーションを起こす、メドテック(=Medical+Technology)のリーディングカンパニーであり、人生100年時代のウェルビーイング増進に欠くことのできない存在である。

年間で7,200万人以上の健康回復に貢献

メドトロニックは生体工学技術を応用し、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」をミッションに掲げて、150カ国において、4つの疾患治療領域(循環器、外科と低侵襲治療・診断、神経科学、糖尿病)で事業を展開している。

1949年、「人々を助けるために自分たちの科学的な知識と起業家精神を活かそう」との情熱と深い道徳的目標を礎にして、メドトロニックは米国で誕生した。創業者は電気工学の大学院生だったアール・バッケンと彼の義理の兄で新進気鋭のエンジニアだったパーマー・ハーマンズリー。ふたりは、医療用電子機器を中心とした修理事業からビジネスをスタートさせている。

若きふたりは、1957年に最初のイノベーションを起こす。この年のハロウィンの日、ミネアポリスで発生した停電により、開胸手術後に心臓のペースメーカを使用していた幼い患者の命が失われた。ミネソタ大学の心臓外科医は、アール・バッケンに「電池式のペースメーカをつくれないか」と尋ねる。当時のペースメーカは、大きな箱をカートに乗せてコンセントに差し込んで使用するものだったからだ。その申し入れからおよそ4週間後、世界で初めてウェアラブル(身に着けられる)のペースメーカの試作品が誕生した。さらに1960年には、メドトロニックは体内植込み型のペースメーカも製品化している。

「小型化された、そして体内での使用を可能にした心臓ペースメーカを世界の医師と患者さんのもとにお届けしてから、すでに60年以上が経ちましたが、心臓の病気に立ち向かうデバイスの進化は常に私たちの使命であり続けています。近年における事例を挙げるなら、メドトロニックは1990年代に心臓の鼓動が速くなる頻脈を治療するために設計された植込み型除細動器を発売しました。2002年には、CIED(植込み型心臓電子デバイス)として業界初の遠隔モニタリングシステムを導入しています。このシステムにより、特定の患者さんのデバイス情報を、インターネットを介して医師に安全に送信することが可能になりました。2011年には一定の条件のもとでMRI検査にも対応できるペースメーカを世界に先駆けて販売しました。そして、2016年には大きめのビタミン剤サイズに相当するリードレスペースメーカを販売しました」

穏やかな口調のなかに創業者から受け継いだ熱い精神をにじませながら語ってくれたのは、メドトロニックの日本法人3社の代表取締役社長であるロブ・サンドフェルダーだ。創業以来、心臓の病気だけでも数えきれないほど多くの患者の健康に寄与してきたが、それだけではない。いま、メドトロニックが取り組む疾患領域は大きな拡がりを見せている。

「私たちは現在、『循環器』『外科領域と低侵襲治療・診断』『神経科学』『糖尿病』という4つの領域に取り組んでいます。150カ国で事業を展開するメドトロニックの製品は、70種類以上の疾患に対する治療法を提供し、年間で7,200万人以上の健康回復に貢献しているのです」

例えば、糖尿病患者のためのインスリンポンプ。ある日本人女性は、「1 型糖尿病は私の人生を大きく変えた病気ですが、インスリンポンプが私の生きる姿勢を変えてくれました。私にとってはただの器械ではなく、自分を自由にする手段であり、幸せに生きるための武器。味方であり、相棒であり、ベストフレンドでもあります」との声を寄せている。

年間で7,200万人以上の患者に製品やサービス、ソリューションを提供。そこに家族や友人の声も合わせれば、メドトロニックがもたらした喜びと幸せの総量は多大なるものとなり、その喜びと幸せが社会全体にもたらすことのできた価値は計り知れないものとなる。

日本の医療全体の発展を支えるメドテック

今日、メドテック(=Medical+Technology)における最先端分野のひとつとされているのが手術支援ロボット技術だ。

「日本のメドトロニックは、2021年3月に脊椎手術に特化した脊椎手術支援ロボット』の製造販売承認を国内で取得しました。この製品は、米国を中心に海外では300台がすでに導入されています(2022年3月時点)。腰部脊柱管狭窄症などの治療として行われる脊椎固定術において、術前計画から術後シミュレーションまでが一貫して行えて、サージカルアーム(多軸性ロボットアーム)とナビゲーション技術により、手術計画に基づいた精密な手技の実施を可能にします」

より低侵襲(患者の体への負担が低いこと)で難しい手技も精確・安全に実施できる環境を実現し、アウトカム(治療結果)の向上を目指す。最先端の技術を集約し、術者の熟練度に依存する傾向にある低侵襲手術を術者によらず安定的に施行できる環境へ。こうした環境づくりもメドトロニックに課せられた重要な使命のひとつに数えられる。

「また、神奈川県川崎市にあるメドトロニック イノベーションセンターでは、全国の医療従事者を対象に、医療現場のニーズに合った教育プログラムを提供しています。メドトロニックが独自に開発したシミュレーターを活用してのハンズオントレーニングは、Web配信にも対応するものです。多分野の高度医療技術のトレーニングを実施する施設として世界をリードするものと自負しています」

2017年の開設以来、メドトロニック イノベーションセンターでは開胸・開腹手術と比べて低侵襲な内視鏡手術のトレーニングなどにより、医師・看護師をはじめとする3万8,000人もの医療従事者の知識と技術の向上に寄与してきた。

いま、これまでにメドトロニックが起こしてきたイノベーションによって、1秒ごとに世界のどこかで2人以上が意義のある生活を取り戻している。この数は、今後も増えていくに違いない。メドトロニックのイノベーションには終わりがないからだ。

「最近では医療機器の性能が高まり、蓄積されたデータの通信ができるようにもなりました。患者さんの状況を遠隔でモニタリングできる時代が訪れています。これは、今後の診察や治療のあり方に大きな可能性を示すものです。メドトロニックは、他社に先んじた心臓ペースメーカの遠隔モニタリングシステムに続いて、今後も遠隔医療においてもイノベーションを生み出します。いま、不整脈の患者さんが用いる体内植込み型の除細動器では、スマートフォンと通信できるものがあります。転送されたデータを遠隔で診た医師が次の診療の時期を判断するといったことがすでに可能となっているのです」

メドトロニックの取り組みは、日本の医療業界においてもデジタルトランスフォーメーションの加速を後押ししている。 サンドフェルダーは最後に「私たちは、エンジニアのマインドをもって想像を超えるものをつくり出していきます」という言葉を強調して、インタビューを締めた。

1949年にたったふたりでミネアポリスの小さなガレージで創業した医療機器の修理会社は、世紀をまたいだ現在、従業員数が約9万人以上(その内、科学者とエンジニアが約1万1,600人以上)、累計特許取得数が約4万9,000を数える医療分野のグローバルリーダーとなった。

2022年の現在、あまりにもいろいろなことが変わってしまったように思えるが、変わらないものがある。それは健康を希求する人々の心であり、エンジニアだった創業者と同様のマインドセットで世界をよりよい場所にしていこうとする、メドトロニックのピュアなスタンスだ。