ゲーミングノートPCにも第12世代インテルCore搭載モデルがやってきた。MSI「Vector GP76」は、17.3型の大画面ゲーミング液晶ディスプレイに第12世代Core i7、NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPUを組み合わせたハイエンドゲーミングノートPC。第12世代Coreは高性能コアと高効率コアを組み合わせ、シングルスレッド/マルチスレッドとも前世代のCoreを上回る高いパフォーマンスを発揮する。そしてこのCPUにハイエンドGPUが組み合わされることで、パフォーマンスもひとつ上の新世代ゲーミングノートPCへと進化を遂げている。
快適&大迫力の17.3型大画面ゲーミングノートPC
Vector GP76は大きな筐体に高性能パーツを詰め込む、トラディショナルなゲーミングノートPCだ。とは言え、ひと昔前の性能重視型ゲーミングノートPCとは明らかに印象が異なる。サイズは397(幅)×284(奥行き)×25.9(高さ)mm。17.3型筐体であるため幅はあるが狭額縁ディスプレイを採用しており、天板サイズに対してディスプレイ占有率が高い。
厚みについても、これまでのハイエンドゲーミングノートPCをご存知の方からすればまったく違う印象で、むしろスリムにすら感じられるだろう。ひと昔前なら突起部を除いたカタログ値で3cm台、ゴム脚などを加えれば5cmオーバーもざらだった。机の上に箱があるような状態だったが、本製品ならパームレストが高すぎると感じることも少ないのではないだろうか。
スリムさよりも性能を重視するVector GP76だが、平置きした際の印象はかなりスタイリッシュな今どきのゲーミングノートPC
また、ゲーミングノートPCと言えばイカついデザインが注目されていたが、Vector GP76はフラットな面積も広く、スッキリとした印象だ。ヒンジ部や背面排気口などにゲーミングノートPCらしさは残っているものの、キーボードのLEDバックライトOFFが前提だがこのマシンで仕事をしていても違和感はないだろう。
ヒンジ部の補強や背面排気口にはゲーミングノートPCらしさが感じられる
ゲーミングノートPCとしては最大級の17.3型サイズも本製品の魅力だ。モバイルにはやや大きいが、ディスプレイやキーボード、タッチパッドもセットのノート型なので室内で持ち運べば好きな場所でゲーム、あるいは仕事ができる。重量は2.9kgだ。
モビリティとはトレードオフとなるが、大画面のゲーミングノートPCは一段上の性能や快適さが得られる
大きな筐体のメリットは、画面が広く、キーボードもゆとりがあり、窮屈感なく操作ができる。また、冷却機構も大型化・高性能化でき、高性能コンポーネントを詰め込んでも冷却への負担が抑えられる。つまり、より快適なゲーミングライフ、PCライフを求めるなら、大型ゲーミングノートPCがオススメだ。
ゲーミングパフォーマンスをワンランク上のステージに押し上げる第12世代Core
Vector GP76はパフォーマンスこそ最重要のモデルと言えるので、まずはスペックを見ていこう。
CPUは、Core i7-12700H。17.3型という余裕のある筐体サイズなのでProcessor Base Power(PBP)が45W、Maximum Turbo Power(MTP)が115Wというパフォーマンス志向のCPUも搭載&冷却できる。
Vector GP76のスペックで、パネル解像度がフルHDである点を不満に思う方がいるかもしれない。確かにこれだけのスペック、これだけのパフォーマンスだったならもっと上の解像度を狙えただろう。ただ、より高解像度で楽しみたいときは外付けディスプレイに出力すればよい。HDMIでテレビへ、Mini DisplayPortでデスクトップPC用ディスプレイへ、そして最新ディスプレイで採用が進むUSB Type-Cも備えている。机の上に縛られない、家庭内を自由に、時には自動車に積んでどこへでも、といったアクティブかつ高性能なゲーミング環境がVector GP76の魅力と言えるだろう。
2022-04-25 03:13:21