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AppleはiOS 16でプライバシー保護機能の「iCloudプライベートリレー」をSafari以外のアプリにも拡張する可能性

Appleが提供する有料サブスクリプションサービスのiCloud+では、iCloud プライベートリレーという機能が提供されています。iCloud プライベートリレーはApple純正ブラウザのSafariでネットサーフィンする際に、ユーザーのプライバシーを保護してくれるというもの。iOS 16では、iCloud プライベートリレーを使ってデータを保護できるアプリがSafari以外にまで拡張されると報じられています。

Digidayの報道によると、Appleはユーザーデータの追跡をさらに取り締まるために、2022年に登場予定のiOS 16にいくつかの新機能を追加することを計画しているそうです。Digidayに情報提供した人物のひとりは、モバイル分析会社のKochavaでCEOを務めるチャールズ・マニング氏。

マニング氏はAppleがiCloud プライベートリレーを拡張することでプライバシー強化を目論んでいると説明しており、「ポリシー強制のロジスティックな意味合いと、技術的なガードレールを作るというAppleのこれまでの取り組みを組み合わせると、技術的な強制メカニズムとしてiCloud プライベートリレーに依存することになることは明らかです。Appleは顧客がiCloud プライベートリレーを気に入っており、アプリ内動作の常時機能にするほどの成功を収めたと発表するのではないかと思っています」と言及しました。

記事作成時点ではiCloud プライベートリレーは主にSafariのネットワークトラフィックにのみ実施されるプライバシー保護機能で、同機能を使えるのは有料サブスクリプションサービスのiCloud+に加入しているユーザーのみ。しかし、マニング氏の発言が正しければ、AppleはiCloud プライベートリレーをSafari以外のアプリにも拡張することを計画しているということになります。

なお、Apple関連メディアの9to5Macによると、AppleはSafariを使ってHTTPでウェブサイトにアクセスする際に、すべてのユーザーに対してIPアドレスの再ルーティングを行っています。このIPアドレスの再ルーティングは、ユーザーがiCloud プライベートリレーをオンにしているか否かにかかわらず、すべてのユーザーに対して実行されているそうです。つまり、iCloud プライベートリレーの常時オン化を目指しているということは、AppleはiCloud プライベートリレーをIPアドレスの再ルーティングのようにする可能性があるということになります。