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Windowsに「Ubuntu 22.04 LTS」をインストールする方法

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Canonicalから長期サポートバージョンとなる「Ubuntu 22.04 LTS」が公開された。2027年4月までの5年間無償で基本的なセキュリティアップデートおよびメンテナンスアップデートが提供される。さらに長期のサポートが必要であれば、有償のエクステンデッドセキュリティメンテナンスを購入することで、さらに5年間のサポートを得ることができる。最大で10年間のサポートが可能だ(参考「Ubuntu 22.04 LTS、長期サポート版公開 | TECH+」)。

Canonicalは2年おきに長期サポートバージョン(LTS: Long Term Support)版を公開している。無償の利用でもアップデートの提供期間が5年間と長く、さらに次の長期サポートバージョンが出るまで2年間の期間があることから、比較的長期にわたって新しい安定版として使い続けることができる。多くのユーザーがUbuntuの長期サポート版を好んで利用している。
WindowsでUbuntu 22.04 LTSを使う

Microsoftはこの数年間、WindowsでLinuxを動作させるための機能開発に取り組んできた。現在は「WSL 2 (Windows Subsystem for Linux version 2)」と呼ばれる機能がWindows 11およびWindows 10で動作しており、主要なLinuxディストリビューションが利用できる状態になっている。

WSL 2はHyper-VというMicrosoftの仮想化技術をベースとしたLinux実行環境だ。実際にLinuxカーネルを仮想マシンで動作させることで、LinuxのソフトウェアをWindowsで実行している。LinuxディストリビューションとしてはUbuntuが最もサポートが厚い。ほかのLinuxディストリビューションも対応しているが、WSL 2でLinuxを使ってみるなら最初にUbuntuを試しておきたいところだ。
WSL 2を有効化する

WSL 2は執筆時点のWindows 11およびWindows 10ではデフォルトでは有効になっていない。Linuxディストリビューションのインストール時に自動的に有効になる方向へ設定は変わっているが、古いバージョンのWindowsを使っているケースもあるので、Linuxのインストールを行う前に機能が有効になっているか確認しておこう。

Windowsのスタートメニューで「Windows の機能」と検索し、該当するアプリケーションを選択する。次のようにWindowsの機能の有効化または無効化を行うアプリケーションが起動してくる。

機能の中から「Linux用Windowsサブシステム」にチェックが入っているか確認する。チェックが入っていないなら、チェックを入れる。機能を有効化するには再起動が必要といった旨が表示された場合には、指示に従ってシステムを再起動する。
Ubuntu 22.04 LTSをインストールする

Ubuntu 22.04 LTSをインストールする方法はいくつかある。簡単なのはMicrosoft Storeからインストールすることだ。Microsoft Storeで「Ubuntu」と検索すると「Ubuntu 22.04 LTS」がヒットするので、ここからインストールを行う。

インストールボタンを押すと、次のようにインストールダイアログが起動してくる。

インストールの途中で次のように利用する言語を選択するダイアログが出てくる。執筆時点ではこのダイアログは文字化けしていた。そう遠くない段階で改善されると思うが、このままでも操作は可能だ。日本語環境で実行していればデフォルトで「日本語」が選択されているので、このまま右下にあるボタンを押す。

次に、Ubuntuで利用するユーザー名とパスワードを入力する。

これでMicrosoft Storeからのインストールは完了だ。
Ubuntu 22.04 LTSインストール後の初期セットアップ

インストールが完了したら最初のセットアップを行う。最低限、「sudo apt update」と「sudo apt upgrade」を実行する。

以前のバージョンではさらに日本語関連のパッケージのインストールと環境変数の設定を行う必要があったが、Ubuntu 22.04 LTS (on WSL)ではインストール時に自動的に行われるようになった。以前の長期サポートバージョンよりもセットアップが簡単になった。
Ubuntu 22.04 LTS on WSL2

WindowsにおけるPOSIX対応やUNIX対応といった部分は、WSL 2でかなりの問題が解決する。世界で最も多く使われているデスクトップパソコンおよびノートパソコンのオペレーティングシステムはWindowsだ。そして、Windowsではこのように簡単にUbuntuを導入することができる。今や、Linuxは世界で最も導入しやすいオペレーティングシステムの一つということになりそうだ。

Microsoftは、WSL 2およびこれに関連する技術の開発に取り組み続けている。したがって今後も、WindowsにおけるLinuxの動作は改善していくことが期待できる。Ubuntu 22.04 LTSのリリースはWSL 2でLinuxを使い出してみるにはよいタイミングだ。使ったことがないのであれば一度試してもらえればと思う。