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ロケットの再利用目指すRocket Lab、ブースターを「空中回収」

米国を拠点とする小型衛星の打ち上げ企業「ロケットラボ(Rocket Lab)」は5月2日の打ち上げで、役目を終えて地上にパラシュートで降下する途中のブースター部分を、ヘリコプターで空中でキャッチすることに成功した。同社は、このミッションの成功により、完全に再利用が可能な小型衛星の打ち上げシステムの実現に近づいたと述べている。

ロケットラボは2日、データの収集や宇宙ゴミ除去技術のテストなどに使用する34基の小型衛星を搭載したエレクトロン(Electron)・ロケットを、ニュージーランドのマヒア半島から打ち上げた。発射から約2分後、燃料を使い切ったブースターは切り離されて地球に向かって落下し、パラシュートを開いて減速した。

その後、ニュージーランド沿岸から約150海里の地点で、空中で待機していたヘリコプターがブースターのパラシュートの紐をフックで掴んでキャッチした。ただし、想定していた以上の重量がかかったため、ヘリコプターはブースターを離し、海上に落下させて船で回収したが、ロケットラボのCEOのピーター・ベック(Peter Beck)は、「今回のミッションは99%、目標を達成できた」とCNBCの取材に述べた。

回収されたブースターは今後、ロケットラボのオークランド工場に輸送され、分析が行われる。

ロケットラボは、使用済みのブースターを空中で回収することで、完全に再利用が可能な小型衛星打ち上げロケットを実現しようとしている。ブースターの空中キャッチは、海面への落下の衝撃や海水をかぶることによるダメージを防ぎ、打ち上げ回数を増やすことにつながるとロケットラボは述べている。

同社のエレクトロン・ロケットは、2017年以降に26回の打ち上げを行い、146個の衛星を軌道に乗せた「これまでで最も多くの打ち上げをこなしたロケットの一つ」とされている。

2日の打ち上げのペイロードには、ニュージーランドのAstrix Astronauticsの太陽電池衛星と、米国のE-Spaceによる宇宙ゴミとの衝突を回避するための衛星が含まれていた。さらに、1個あたりの重量が3.5kg以下のピコサテライトと呼ばれる超小型衛星も打ち上げられた。

ロケットラボは、離陸後に発射台に戻ることができる再利用可能なロケット「ニュートロン(Neutron)」を、バージニア州ワロップス島にある施設で製造する計画だ。同社は、2024年に最初のニュートロンを打ち上げたいと述べている。