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Apple Watchは静的な睡眠と動的なランニングという2つの強化を同時に果たす

2021年9月のMM総研の発表によれば、2020年度のスマートウォッチ国内販売台数は229.4万台で、前年度比19.9%増。メーカー別シェアでは、アップルが54.5%でトップとなっている。

Apple Watchの販売数が増えた背景には、低価格な「Apple Watch SE」いわゆるエントリーモデルの普及があると思われるが、世間の意識が「健康管理とワークアウト」に向いたことも大きな要因だろう。昨年は続く自粛による体調の変化を気にする人が増え、“コロナ太り”という言葉も耳にすることも多かった。

質の高い睡眠をするために

登場したばかりのころのApple Watchは、運動や生活を記録できるスポーツをするアクティブな人のためのものという印象が強かった。しかしその後、数年間のアップデートで、さらに健康維持のためにデータを取得するものという印象も強くなっている。

なかでも2020年9月に配信されたwatchOS 7で登場した「睡眠ログ」の影響は大きい。Apple Wacthを装着したまま寝ると、本体内蔵の加速度センサーが身体の動きを感知。寝ていると判断した時間を記録する。睡眠スケジュール機能では、予定した時刻になると、手首をトントンと軽く叩くような振動で起床を促してくれる。私も体験しているが、音で起きるアラームよりも寝覚めはいい。

今週、開催されたアプリ開発者のためのカンファレンス「WWDC22」で、この睡眠計測がより強化されることが発表された。現在、Apple Watchは睡眠時間と呼吸数のみ記録しているが、新たに「睡眠ステージ」が追加され、本体に内蔵された加速度センサーと心拍数センサーからの信号を使って、ユーザーがレム睡眠、コア睡眠、深い睡眠のどの状態にあったかを記録できるようになる。
コロナ禍以前から、日本でも睡眠の質を気にする人が増えてきている。西野精治氏の著書『スタンフォード式 最高の睡眠』がヒットし、「睡眠の質を改善する」というYakult1000が品薄になっていることからも明らかだ。

ユーザーは、リサーチアプリケーションを通じてApple Heart and Movement Studyに睡眠に関するデータを任意で提供しており、アップルはそれらを使って睡眠に関する研究も進めている。

効率的に走れているかを記録するのに役立つデータ

また、今回のWWDC22では従来からのワークアウトの記録に関する発表もあった。それがランニング計測の強化だ。

現在のApple Watchのワークアウトで、ランニング時に取得しているのは走行時間、ラップ、心拍数と消費カロリーの取得だ。これに「ランニングフォーム指標」が追加される。どれだけ効率的に走れているかを記録するのに役立つデータで、歩幅の長さ・接地時間・上下動がわかるようになる。ランニング用語でいうところのストライドと、ある程度のフォームが分析できるようになる。

ランニングやジョギングと聞くと、元々スポーツが得意な人のものという印象があるかもしれないが、公益財団法人笹川スポーツ財団によると、2020年の調査で、20歳以上のジョギング・ランニングを行った(年1回以上)のは10.2%で推計1055万人と、調査開始以来最高の数値になっている。

実は私もコロナ禍でランニングを始めた一人。運動は苦手で、それまでランニングしたいと思ったこともなかったが、始められたのはApple Watchのおかげだ。やせるためにはカロリーを消費しなければならないが、Apple Watchには消費カロリーが表示される。消費カロリーがわかれば、つらさは「これだけやれた」という達成感になる。また、Apple Watchには、1日の消費カロリーのゴールを設定する機能があるため、その達成に向けてゲーム感覚で運動に取り組むこともできる。

ランナーとしてさらに走り込みたい人、トレーニングを強化したい人のためのアップデートもあった。

毎回同じコースを走り、自己ベストタイムを上回れるかを計測しているランナーも多いだろう。次のアップデートでは、ランニングの計測時にマイコースの記録と比較ができるようになる。前回のペースより速い、遅いを通知、コースから外れた時にも教えてくれる。

新機能を最大限に生かせる次のApple Watchに期待

また、心拍をモニタリングしながらトレーニングできる心拍数範囲、いわゆる心拍ゾーン計測も可能になる。心拍は運動の負荷に関わるもので、最大心拍数に近い=トレーニングの負荷が大きいということになる。これを使って、その人にあった適切なワークアウトを組み立てることが重要といわれている。

例えば、脂肪燃焼効果を狙うなら、ゾーン2と呼ばれる比較的負荷の低いものが推奨されているが、自主トレーニングでは、その数値を確認することは難しい。それを、Apple Watchが計測し、知らせてくれるようになる。むやみやたらに強度を高くすると体を壊してしまいがちだが、心拍数のデータや、自分が今どのゾーンにいるかがわかれば、安心して続けられるだろう。

機能が強化されるほど、もっと長時間装着していたい、24時間装着して過ごしたいというニーズも高まる。現行モデルであるApple Watch 7は急速充電に対応しており、45分ほどで0%から80%まで充電できる。感覚としては「シャワーを浴びている間に充電する」ようにすれば、睡眠からワークアウト、仕事中までバッテリー切れになることなく24時間付けていられる。

紹介した機能の一般リリースは秋頃の予定だが、合わせて次のApple Watchの登場にも期待が高まる。