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「暗号通貨の冬」でも強気のWeb3企業アニモカ、100億円を追加調達

香港を拠点とするWeb3のスタートアップ「アニモカブランズ(Animoca Brands)」は7月12日、同社を59億ドルと評価する資金調達ラウンドで7500万ドル(約102億円)を調達したと発表した。

このラウンドは1月に発表された評価額54億ドルのラウンドの第2トランシェとして実施され、既存出資元のLiberty City VenturesやKingsway Capital、10T Holdingsなどが参加した。

アニモカのさらなる資金調達は、暗号通貨市場が低迷を続ける中で行われた。CoinGeckoによると、暗号通貨市場全体の時価総額は、昨年11月のピーク時の3兆ドルから70%急落し、1兆ドルを割り込んでいる。

同社の共同創業者で会長のヤット・シウ(Yat Siu)は、「資金調達環境がより厳しくなったことは間違いないが、同時に現在の状況は、オープンメタバースへのより良いエントリーポイントとなっている」とEメールで述べた。「もちろん、我々は慎重になる必要があるが、当社はこの分野に対して長期的なビジョンを持っている」と彼は続けた。

アニモカは先日、韓国のブロックチェーンゲームメーカーPlanetarium Labsの3200万ドルの資金調達ラウンドを主導した。また、プラハに拠点を置くブロックチェーンゲーム企業Notre Gameを買収した。

ブロックチェーンゲーム分野は、市場が低迷する中でも回復力を保っており、DappRaderのデータによると、第2四半期のユニークアクティブウォレットの減少はわずか5%で、クリプト業界全体の減少が26%だったことと比較すると、小幅な減少にとどまっている。

シウは、今後1~2年の間にこの業界のより広い分野が回復すると考えている。「コロナ禍がより多くの人々をオンラインでの消費に向かわせたのと同様に、現在の市場環境はオープンメタバースにおける機会を強調している」と彼は述べている。「メタバースでは、最近の市場トレンドに逆らう形で新たなビジネスが出現しており、より多くの雇用とヴァーチャルエコノミーの原動力となるサービスを提供している」

2014年設立のアニモカは、当初はスマートフォンやタブレットのゲームを開発していたが、2018年頃からブロックチェーンゲームに進出し、「サンドボックス」などのメガヒットを送り出した。また、同社はブロックチェーン分野で盛んな投資を行っており、NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaやブロックチェーンゲームのCryptoKittiesの開発元のDapper Labsなどを含む340社以上のポートフォリオを構築している。