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デザインを一新した新MacBook Air 価格アップに応える実力

アップルがMacBookシリーズのエントリーモデルであり、薄型・軽量を特徴とするモバイルPC「MacBook Air」を約14年半ぶりに刷新した。ビジネスシーンで役立つ機能を中心に実力を採点してみたい。

価格アップの価値をどこに見つけられるのか

2008年に誕生したMacBook Airは、アップルが展開する最も薄く軽量なモバイルPCだ。基本仕様のままなら10万円台前半から購入できるため、MacBookシリーズの中で最も安価なエントリーモデルとしてビジネスパーソンから学生にまで広く親しまれている。

新しいMacBook Airは昨今の円安ドル高の影響も受けて、最安値が税込16万4800円からスタートする価格設定になった。シリーズとして初めて10万円台後半の価格に突入した格好だ。この時期に新しいMacBook Airへの買い換えを予定していた方も、価格を見てためらっているかもしれない。新モデルと併売される従来のM1搭載MacBook Airとの価格差は3万円。新しいM2搭載MacBook Airの価値はビジネスシーンのどんな場所で発揮されるのだろうか。

新型Airがもたらす「6つの快適」

筆者が仕事のメインマシンとしているM1搭載MacBook Airと比べて、新しいM2搭載MacBook Airにはビジネスシーンにも快適さが実感できる6つの進化したポイントがある。

1. さらに薄く

まずM1搭載Airと比べてまた一段と薄くなった。パネルを折りたたんだ本体の厚さは均一に1.13cmとなり、ビジネスバッグのスペースを取らずに収納できる。

2. 動画編集で感じるM2の実力

M2チップによるパフォーマンス向上は重いタスクの実行時に手応えをともなう。新しいMacBook Airには「メディアエンジン」と呼ばれる、動画ファイルの処理に特化した回路が搭載されている。iPhoneで撮影した動画を取り込み、iMovieアプリケーションで加工編集を加えてファイルを書き出してみたところ、M1搭載Airの約半分の時間で処理が完了した。

3. パワフルなのに静か

M2搭載Airはファンレス設計の冷却システムを搭載しているので、重いタスクを実行してもファンノイズは聞こえてこない。パワフルで静かなモバイルPCの満足度は高い。

画面・キーボード・接続ポートがゆったりと使える

4. 画面サイズは13.6インチに拡大

新しいMacBook Airは画面のサイズが13.6インチに拡大して、細いベゼルの限界まで表示領域を広げた。高精細なLiquid Retinaディスプレイは、iPhone 13シリーズのように画面上部にFaceTime HDカメラユニットを配置する「ノッチ」がある。このエリアにはOSやアプリケーションのメニューバーが表示されることから、アプリケーションの画面を大きく拡大して見られる。表計算や静止画像の加工編集などの作業効率が高まる。

5. 指紋認証センサーなどがフルサイズに

ディスプレイがサイズアップしたことで、本体縦方向の寸法が約2.6mmほど伸びた。キーボードは最上段に並ぶファンクションキーと指紋認証センサー「Touch ID」を内蔵する電源ボタンがフルサイズになり、操作がスムーズにできる。Magic Keyboardの打鍵感はM2搭載Airの方がわずかに沈み込みが浅くなったと筆者は感じる。指に馴染まないキーボードで長時間タイピングを続けると、疲労感にも影響が現れる。購入前にストアなどで展示されている実機で入念に確かめておきたい。

6. MagSafeコネクタが復活

MacBook Airにも電源ケーブルをワンタッチで着脱できるMagSafeコネクタが復活した。オフィスや在宅リモートワーク中、電源ケーブルに脚をかけてMacBookを引きずる心配から解放される。MagSafeによる給電中も2つのUSB-Cポートはフリーになるので、アクセサリ機器をつないだり、iPhoneの充電・データ転送などのために使えるメリットは大きい。本体内蔵のバッテリーで最大18時間の連続駆動に対応するパフォーマンスはM1搭載Airと一緒。筆者も試してみたが、フル充電から丸一日以上内蔵バッテリーが持続した。

他のMacBookと比較して「ぴったり」を探る

M2搭載MacBook Airと、ほかのMacBookの選択に迷っているのであれば以下のポイントを比較検討事項としたい。

1つは入出力ポートの数と配置だ。MacBook Airは電源ケーブルがMagSafe端子につなげるもののUSBポートの数は2基しかなく、しかも本体の左側に集中している。本体の両側にUSBポートがあり、HDMIポートやSDカードスロットも搭載する14インチのMacBook Proの方がビジネスシーンでフレキシブルに取り回せる。

M2搭載Airの1080p対応FaceTime HDカメラは画質の向上を期待していたが、M1搭載Airの720pカメラと比べてあまり大きく変わる印象がない。次期macOS VenturaとiOS 16との組み合わせで対応する新機能「連係カメラ」があれば、iPhoneの高画質カメラをMacのFaceTime HDカメラの代わりにできる。ならばMacはM1搭載Airで良しという選択もある。

本体のカラーバリエーションも慎重に決めたい。筆者は今回試用したミッドナイトのM2搭載Airを、よく晴れた昼間に屋外に持ち出してみたところ短時間で熱を帯びたことがあった。黒系統は光を受けて熱を吸収しやすい色合いなので、もしも屋外でもMacBook Airを使う機会が増えるるのであればシルバーやスターライトも検討に入れるべきだ。

長く使うためにストレージ容量を増やしたい

筆者は新しいM2搭載MacBook Airが実現した「MagSafeコネクタへの対応」「表示領域の広いディスプレイ」「可搬性の高いスリムなデザイン」の3点だけでも全モデルとの価格差3万円分の体験価値があると思う。マシンを長く使うほどにこれらのメリットが効いてきそうだ。

大容量のファイルを扱う動画製作などが主な用途でなければ、GPUは8コア仕様の基本構成モデルでも構わないだろう。iPhoneで動画を撮って編集した素材を、仕事のプレゼンテーションやSNSによるプロモーションに活用する機会はこれから増えるだろう。ならば予算が許す限り、MacBook Airのストレージは容量を追加しておきたい。例えば基本仕様の256GBを倍にして512GBとした場合は2万8000円の価格アップとなり、本体の購入価格は税込19万2800円(税込)になる。

アップル製品の値上げがユーザーにもたらす影響は小さくないが、現在の最先端にあるテクノロジーを詰め込んだM2搭載MacBook Airであれば、ビジネスパーソンの活躍を長く支えてくれるモバイルPCとして今購入しても損はないと思う。