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ギグワーカー向けの自動車ローン「Moove」がインドのUberと提携

配車サービスで働くドライバー向けに自動車ローンを提供するアフリカ発のスタートアップ「Moove(ムーヴ)」は7月25日、インドのウーバーと契約を結び、現地のドライバーにローンを提供すると発表した。Mooveは、ムンバイ、ハイデラバード、バンガロールのウーバーのドライバーに今後1年間で5000台の電気自動車(EV)などの車両向けのローンを提供する予定という。

2020年にアフリカで設立されたMooveは、オランダに本社を置き、伝統的な金融サービスから融資を受けにくいギグ・エコノミーで働くドライバー向けに自動車ローンを提供している。当初はアフリカの数カ国で事業を開始した同社は、アジアやその他の新興国にも事業を拡大中だ。

昨年8月のシリーズAで2300万ドルを調達したMooveは3月に1億500万ドル(約124億円)を、Speedinvest、Left Lane Capital、thelatest.venturesらの主導で調達した。このラウンドには、新たな投資家として三菱UFJイノベーション・パートナーズらが参加していた。
同社は、自動車の保有率が低い市場を中心に、配車サービスやデリバリー事業のために自動車やバイクを購入するドライバーにローンを提供する。Mooveによると、インドでは自動車の保有率が低く、車を持つ人の割合は1000人につき25人程度だという。

同社は、ドライバーのパフォーマンスと収益に基づいて、ローンの返済方法を設定しており、今後5年間でインド全土で3万台の自動ローンを提供することを見込んでいる。

ムーヴのCEOのラディ・デラノは、「自動車保有率が世界で最も低いインドで、持続可能な雇用創出を可能にする収益ベースの自動車ローン事業を拡大できることに興奮している」と語っている。

ウーバーのインドと南アジアのビジネス開発ディレクターのAbhilekh Kumarは、収益をベースとした融資モデルが、「この国の車両の所有の仕方を根本的に変える可能性がある」と述べた。