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アップル「M2 MacBook Air」M1ユーザー視点でレビュー

アップルのM2プロセッサーを搭載した「MacBook Air」の新モデルが登場しました。今回、実機を試用する機会を得たので、M1版のMacBook Airを使っている筆者の視点から、使用感をチェックしてみました。

より薄く、画面は広くなった

M2 MacBook Airでは、これまでのモデルで特徴的だった手前に向かって薄くなる「くさび形」ではなく、2枚の板を重ねた形状になりました。手に持ってみると薄さを実感できます。重さは50グラム軽くなりましたが、違いはほぼ分かりません。

新色の「ミッドナイト」は、わずかに青みがかっており、ビジネスシーンやmacOSのダークモードとも相性の良い落ち着いた色合いです。ただ、指で触れたところに指紋のような跡が残るのは少し気になります。

画面の中央上部にはノッチ(切り欠き)があるデザインになりました。その代わり、14インチ/16インチのMacBook Proと同じく表示領域は上下方向に広がっています。M2モデルを使ってからM1モデルに戻ると、画面がやや狭く感じます。

画面の下にあった「MacBook Air」のロゴはなく、キーボード左右端のスピーカー穴もなくなりました。筆者は画面周囲の装飾は少ないほうが好みなので、すっきりした無地のデザインは好印象です。

薄くてもキーボードや発熱は大丈夫?

M2 MacBook Airでは、最も厚い部分が161mmから113mmまで薄くなっています。過去のモデルでは薄型化による弊害が出たこともありましたが、大丈夫なのでしょうか。

まず、キーボードは意外にもしっかりした深さが確保されており、打鍵感はM1モデルよりも静かで柔らかい印象です。さっそくこのキーボードで何本か原稿を書いてみましたが、違和感なく移行できました。

次に、発熱です。動画ファイルの変換ができる「HandBrake」で11GBのファイルを圧縮処理してみたところ、M2モデルのほうが先にキーボード上で熱を感じました。15分ほど経過すると、どちらのモデルも同じくらいホカホカになります。

スピードについては、M1モデルの31分57秒に対し、M2モデルは29分14秒と、M2のほうが性能は高いことがうかがえます。

興味深いのはM1搭載の「Mac mini」との比較です。処理を始めた直後はM2 MacBook Airが先行したものの、5分くらい経過した時点で追い抜かれ、Mac miniは24分30秒で処理が終わりました。

M2 MacBook AirはM1モデルと同様に冷却ファンがなく、自然冷却が頼りです。本体の温度が上がるまでは速いものの、Mac miniは冷却ファンによって性能を維持できるので、長時間の処理ではMac miniのほうが有利と考えられます。

もし出先で重たい処理を実行したいなら、冷却ファンの付いたMacBook Proを選んだほうがよいでしょう。一方、Webブラウザーや写真、テキストの作業ではほとんど発熱していません。

macOSで画面録画をしながらZoomでビデオ会議をする程度の負荷をかけると、キーボードや底面が少しずつ暖かくなります。夏場はやや不快に感じるものの、エアコンの効いた部屋や冬場であれば気にならないレベルです。

外部ディスプレーは標準では1画面のみ。価格は気になる

M2 MacBook Airでは、インターフェイスに充電用の「MagSafe 3」が加わりました。付属品は「USB-C - MagSafe 3ケーブル」となっており、純正の電源アダプタ以外に、Anker製のUSB PD対応電源アダプタも利用できました。

充電にMagSafe 3を使えば、2つのUSB Type-Cをフルに活用できます。従来通りUSB Type-Cで充電することもできるので、持ち出すケーブルを増やしたくない人はこれまで通りの使い方もできます。

USB Type-Cからの外部ディスプレー出力は1画面のみという点には注意が必要です。筆者の環境ではUSB接続のDisplayLinkチップ搭載アダプターも動作しており、本体内蔵のディスプレー、USB Type-CのDisplayPort出力、iPadの合計4画面を使えました。これはM1モデルと同様です。

メモリー容量は、M2 MacBook Air単体で使うなら8GBでも大きな不足は感じません。ただ、重たいソフトウェアを常時起動して作業する場合や、外部ディスプレーに出力する場合は16GBが欲しくなります。

いまから買うならM2モデルと言いたいところですが、税込で16万4800円からと、MacBook Airらしからぬ価格になったのは気になるところです。使用感はM1モデルも十分に優れており、差分は大きくないので、予算に応じて選ぶことをおすすめします。