iPadがAlexaと月に向かう？NASAが実験で使用すると報道

海外Apple関連メディア9to5Macは現地時間8月10日、iPadがアメリカ航空宇宙局（NASA）の月周回軌道での実験に使用される見込みだと報じました。Amazonの音声アシスタントサービスAlexaに関連する実験プロジェクトで使用される模様です。

iPadが月の周回軌道に

NASAは、アポロ計画以来初の月探査ミッション「アルテミス1（Artemis 1）」を計画しており、宇宙船オリオンを無人で月の周回軌道に送り込む予定です。

アルテミス1では、AmazonやCisco、Lockheed Martinが共同で、音声アシスタントサービスAlexaやオンライン会議アプリWebexを宇宙船の運用に利用する「カリスト（Callisto）」実験プロジェクトが行われます。

将来、宇宙飛行士が簡単な音声操作により宇宙船の情報を把握することを視野に、Alexa等の消費者向けサービスの活用等を実験することが目的です。

Amazonの最高経営責任者アンディ・ジャシー氏は、自身の公式Twitterアカウントでカリストプロジェクトへの参加について周知しています。

今回のアルテミス1は無人プロジェクトのため、9to5MacによるとiPadが宇宙飛行士役の人形に設置され、プロジェクト参加者がiPadのWebExアプリを通じて地球からAlexaに話しかける仕組みとなる模様です。

9to5Macは、史上初めてiPadが月周回軌道に送られることになると報じています。

NASAは現地時間8月29日の打ち上げを目標に準備を進めています。なお、NASAはアルテミス1プロジェクトを紹介する動画を公式YouTubeチャンネルに投稿しています。