TikTokは米国政府からの攻撃を受け、インドでは禁止されており、中国では利用すらできないが、2月の売上高は世界1位だった。モバイルアプリの調査会社AppFiguresが3月29日に開示したレポートによると、2月のTikTokの売上高は1億8900万ドル(約286億円)で、2位YouTubeの売上高(1億1100万ドル)に大差をつけていた。
そして実は、これは驚くべきことではない。TikTokは少なくとも15カ月連続で世界トップの収益を上げている。
TikTokの収益源は2つある。1つは広告で、AppFiguresのレポートでその詳細は確認できないが非常に儲かる。もう1つはアプリ内課金で、ユーザーは1コインを約0.02ドルで購入する(1回の最低購入枚数は65枚)。このコインは、ライブストリーム中にクリエイターにチップを渡したり、個人的な投稿をブーストして閲覧回数を増やすために使用できる。
TikTokは以前から、フェイスブックやX(旧ツイッター)、Snap、インスタグラムよりもはるかに効果的にチップを活用していた。
AppFiguresがまとめた2024年2月の各アプリのApp StoreとGoogle Playの売上高の合計は下記のとおりだ(金額はストアへのコミッション支払いの後の額)。
TikTokの2月の売上高は、前月からわずかに減少しているが、世界全体のアプリの収益も同様に減少しており、心配するほどではないとAppFiguresのアリエル・ミカエリCEOは述べている。同社の集計によると、2月の上位10のアプリの売上高の合計は7億2800万ドルで、1月の7億4800万ドルから3%減少した。
また、TikTokは少なくとも2022年12月からこのランキングの首位を維持している。
米国政府が中国企業のバイトダンスにTikTok の売却を迫る中で、このアプリは巨額の収益を生み出し続けている。しかし、ここで気になるのはこのような政府の努力が最終的に、TikTokで活躍するインフルエンサーやおそらく収益の大部分を占めているであろう米国人ユーザーに影響を与えるかどうかだ。