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2024年1Qで「世界で最も売れたスマホ」トップ10、上位はアップルが独占

調査会社カウンターポイント・リサーチは米国時間5月6日、2024年第1四半期の『世界で最も売れたスマートフォンのトップ10』を発表した。ここに選出された10個の端末はすべて、アップルとサムスンの2社が発売したものだったが、人々が以前よりも高価な端末を好むようになったことも示されている。

アップルのProシリーズが、iPhoneの販売台数全体に占める割合は、2023年には24%だったが、今年は半分を占めるまでに増加した。

また、Maxも好調で、「人々がより大きなスマートフォンを求めるようになったことを示している」とカウンターポイントは述べている。

2024年第1四半期に世界で最も売れたスマートフォンの上位10端末は次の通り(カッコ内の数字は、その端末がスマートフォンの販売台数全体に占めた割合)。

1. iPhone 15 Pro Max(4.4%)
2. iPhone 15(4.3%)
3. iPhone 15 Pro(3.7%)
4. iPhone 14(1.9%)
5. Galaxy S24 Ultra(1.9%)
6. Galaxy A15 5G(1.5%)
7. Galaxy A54(1.4%)
8. iPhone 15 Plus(1.3%)
9. Galaxy S24(1.0%)
10. Galaxy A34(1.0%)

アップルは、昨年の第1四半期も今年のランキングと同様に上位4位を独占していた。サムスンは先月、スマホの出荷台数でアップルを抜いて世界首位に立ったと報じられたが、同社のハイエンドモデルのGalaxy S24 Ultraは5位にランクインした。

「S24シリーズの好調は、サムスンが同シリーズを刷新したことと、生成AIテクノロジーへの取り組みに起因している」とカウンターポイントは述べている。「S24シリーズは、市場に初めて投入された生成AI機能をアピールしたスマートフォンで、ユーザーはユニークなコンテンツを作成したり、新たなレベルのインタラクションを体験できるようになっている」と同社は指摘した。

一方で、人々がより大きく、より高価な携帯電話を選択するようになったことのマイナス面として、カウンターポイントは、端末の買い替えサイクルが長期化したことを挙げている。これは、アップルやサムスンなどのメーカーにとって、1台あたりの収益が上昇する一方で、年間の販売台数が減ることを意味する。

とはいえ、カウンターポイントは3日のレポートで、2024年第1四半期の世界のスマートフォンの出荷台数が前年同期比6%増の約3億台に達し、売上高が史上最高を記録したと発表していた。

一方、低価格で安価なスマートフォンの市場がまだあることも明らかだ。比較的安価なアップルのiPhone 14は今年のランキングで4位に入り、サムスンのGalaxy A34とA54、さらにA15 5Gもトップ10に入っている。

スマートフォンの本体の販売が難しくなるにつれて、アップルはサービス部門に注力しつつある。同社が2日に発表した2024年1〜3月期決算は、iPhoneの売上高が前年同期比10%減の460億ドル(約7兆1000億円)だった一方で、サービス部門の売上高は14%増の239億ドル(約3兆7000億円)だった。

アップルにとって伝統的に好調な市場である米国での新規販売台数が過去6年間で最低を記録したことを考えると、iPhoneの売上高の減少は気になるところだ。



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