ヤフー経営統合狙いは「GAFA」対抗と若者囲い込み

IT大手「ヤフー」の親会社「Zホールディングス」と通信アプリ大手の「LINE」が経営統合することで基本合意し、18日午後5時から記者会見を開いています。経営統合の狙いはずばり、何でしょうか。

（経済部・延増惇記者報告）
インターネットの世界で作る独自の経済圏。これを構築できるかどうか、これが最大の狙いなんです。すでに「GAFA」と呼ばれるアメリカの巨大IT企業「グーグル」「アップル」「アマゾン」そして、「フェイスブック」。これらの企業が様々なサービスを展開して、世界をまたにかけて世界中で独自の経済圏を構築しています。その影響を日本国内にも及ぼしています。これに対抗しようというのがこの経営統合になるわけです。
そして、ヤフーも同様に複数のサービスを展開して日本にも独自の経済圏を構築しているんですが、ただ、主な利用者は30代以上のパソコン世代。こちらが顧客層になるわけで、この幅を広げようということで、最近ではファッション通販サイト「ZOZO」を買収しました。そして、今回、目をつけたのがスマホです。
先ほどもパソコン世代と言いましたけど、世の中はスマホに移ってきているわけです。パソコンからスマホに移行していくなかで、スマホと若者を固く結び付けているのが無料通信アプリ「LINE」になるわけです。ソフトバンクの関係者はこのLINEが喉から手が出るほど欲しかったと漏らしているぐらいです。そして、経営統合によって一手を担うグループが生まれることになるんです。
（Q.私たち利用者にとってはどういったことが変わっていくか？）
サービスを一本化できるかどうか。ヤフーとLINEはライバル会社ですからこれまでの複数のサービスがほぼかぶっているわけです。これを一本化してコストダウンや使いやすさなどにつなげられるかどうか、ここが課題になります。