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ソニー「α9II」体験会でガチなスポーツ選手を実写してみた

ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α9II」が11月1日に発売された。それを受けて同社では、メディアやプロカメラマン向け体験セミナーを開催し、α9IIの性能をアピールした。プロフェッショナル向けのフルサイズセンサー搭載カメラとして、前モデルに寄せられた要望に応えた製品で、2020年の東京五輪に向けてスポーツ・報道現場に訴求していきたい考えだ。

α9IIにレンズはFE 70-200mm F2.8 GM OSS

α9IIの威力とともに スポーツ・カメラマンのワークフローも実体験

α9は、メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSセンサーを搭載するなど、高速性を追求。ファインダー像消失時間がゼロ(ブラックアウトフリー)、超高速シャッターとそれによるローリング歪みを押さえたアンチディストーション、無音で撮影できる静音・無振動シャッター、動体を常に捕捉し続けるリアルタイムトラッキングなどのAF性能といった機能を実現。

α9が実現したメリット

α9はプロフェッショナルの現場でも利用が増えてきているが、同社ではそうしたプロフェッショナルのニーズを聞いて、要望に応える形でα9IIを開発。α9IIでは、メカシャッター使用時の連写で最大5コマ/秒が最大10コマ/秒に、リアルタイムトラッキングの追従精度が向上。ボディ内手ブレ補正が5.0段分から5.5段分に拡張などといった性能向上を実現。

それに加えて、特にプロフェッショナルの要望に応えたという機能が、LANターミナルや無線LAN機能の強化、音声メモの対応といったもの。プロの現場で必要な機能として、ワークフローの改善に繋がるという。

α9IIで改善した機能。特に赤背景の機能がスポーツ・報道現場向けの機能

LANターミナルはα9でも搭載されていたが、100Base-TXだったものを1000Base-Tへと強化。無線LAN機能も同様にα9は2.4GHz帯のみの対応だったところを、5GHz帯をサポートした。これによって、有線LANではさらなる高速化、無線LANでは高速化と安定性の向上が実現された。

LAN端子はギガビットに対応

音声メモは、撮影した画像に対してカメラのマイクを使って音声を添付することができる機能。他社製カメラでは一般的で、プロの現場ではよく使われる機能だが、αではこれまで未対応だった。今回は1枚あたり最大60秒までの音声録音に対応。さらにスマートフォンアプリ「Transfer & Tagging add-on」と併用することで、音声認識によるテキスト化を実施することもできる。

最終的にPCに転送された画像に音声メモのテキストが付与されていた

テキスト化は、Googleの音声認識APIを活用。最大50秒までの音声を認識してテキストに変換して画像のタグに埋め込んでくれる。音声を聞かなくても、音声メモの内容が確認できるわけだ。

スポーツや報道の現場では、とにかく撮影した写真を早期に編集現場に送信することが求められる。α9IIでは、有線/無線LANを使って画像をFTPサーバーにアップロードする、というワークフローを想定しており、1000Base-Tや5GHz帯の対応で、従来よりも早く、安定して送れるようになる。

現場にいない編集現場でも写真の内容が分かるようにメモを残す必要があるが、これも音声メモ対応で素早く記録して送信できる。テキスト化にも対応しており、編集現場では数百枚の写真の音声を確認しなくても、メモからすぐに必要な画像をピックアップできる。

さらに、新たにUSB Type-C端子を搭載。USB3.2 Gen1をサポートするため、テザー撮影で高速な転送を可能にした。こちらは広告現場で撮影画像をクライアントがその場で確認する、といったシーンで有効。スピードが求められる現場で威力を発揮する。

今回のアップデートは、こうした現場のワークフローを大幅に改善することができるため、カメラ単体では評価できないというのが特徴だ。

実際に体験してみると、撮影してすぐに転送される有線LAN、無線LANの威力がはっきりと分かった。有線LANは、数十mの長さでも問題なく延長できるため、遠隔のカメラの画像も高速に転送できていた。音声メモのテキスト化も、精度高く変換できており、実用的に感じた。