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「Windows7のサポート終了」どころじゃなかった! XPや95...旧OSを使い続けるニッポン企業

’20年1月14日にサポートが終了するWindows7。’15年発売のWindows10へのアップグレードが進められるなか、日本の企業のあいだでは、いまだに旧OSが活躍していた。専門家や愛用者の証言からその実態に迫る!

’95年11月、秋葉原には発売直後のWindows95を求める人だかりが。インターネット接続機能やスタートボタンなどが搭載され、利便性が向上した

◆数十年にわたってモノ作りを支え続ける旧OSの底力

サポート終了の日が刻一刻と迫るなか、Windows7の人気はいまだに根強い。Web分析会社のNet Applicationsが発表したデータでは、8月時点でデスクトップPC利用者の約3割が、Windows7を使い続けていた。無論、これだけサポート終了が宣伝されているので、割合は減っていると予想されるものの、このデータは氷山の一角。

旧OSに明るいある情報筋によると、「ほとんどの大手企業で、7よりも古いOSのPCが、いまでも現役で稼働している」という。

「しかも、使われているのは’90年代に発売された旧OSがザラ。トヨタや東芝といった大企業でも、’98年に発売されたWindows98が、いまだに第一線で活躍していますよ」

Windows3.1の日本語版を紹介する、マイクロソフトのビル・ゲイツ元会長。同OSは、日本で400万本のヒットに

なぜ日本の企業は古いOSのPCを使い続けているのか。その実態を、旧型マシンやOSの修理に長けたピーシーエキスパート代表の森田達也氏はこう解説する。

「企業がOSをアップグレードしない理由は、大きく分けて2つあります。1つ目は、そもそもアップグレードを行う必要がないケース。サービスが終了したOSは、インターネットに接続するとウイルスに感染するリスクが高まりますが、そもそも最新のウイルスは、XP(’01年発売)より前の旧OSに感染できないので安全です」

インターネットに接続せず、カメラで写した製品の不良品をチェックするといった単純作業なら、古いOSの性能でも十分だという。

「2つ目は、OSのアップグレードを行いたくてもできないケースです。Windows3.1(’93年発売)で動いているものを、データベースに互換性のあるNT(’94年発売)になら切り替えられたんですが、3.1からいきなり10に切り替えることはできません。互換性がないので、OSを替えるならデータを打ち直すしかないのですが、大手の企業にもなると、データ量は100万件規模になることも。仮に打ち直すとしても、おそらく億単位のコストがかかると思います」

WindowsNTの画面。「企業にPCがだいぶ普及してきたときに登場したOSで、いまだに使っているところが多いです」(森田氏)

また、数多くのPCを抱える企業は、アップグレードに莫大なコストが必要に。たとえ予算が下りても、OSのアップグレードは数年単位の長期計画で進められるケースが多いので、森田氏のもとには、「サポート終了後も数年間は7を使いたい。どうすればいいか」といった相談が後を絶たない。

「少なく見積もっても、日本の企業のあいだでは、数十万台規模の旧OSのPCがいまも使われているのではないでしょうか」