アップル製品のデザイン部門を率いてきたジョナサン・アイブ氏が、アップル公式サイトの役員ページから削除されました。アップルは6月、アイブ氏が年内に退職し自身のデザイン会社を設立すると発表していました。退職の発表の際、アイブ氏はいくつかの重要なプロジェクトが完了したことなどをFinancial Timesに説明していました。しかし、しばらくしてWall Street Journalはティム・クックCEOのデザインへの無関心や収益のことしか頭にない幹部ばかりになってしまったことにアイブ氏が失望したのが退職の理由だと報じました。クック氏はWSJの記事を見て、それを強く否定しています。
どれが正しいのかはともかく、アイブ氏が長年アップル製品のイメージづくりに大きく貢献してきたことは疑いようもありません。iMac G3、iPod、iPhoneは多くの類似商品を生み出すほどの影響力がありました。その後も(もちろん、円筒形のMac Proなど失敗と言って良い例もあるものの)MacBook AirやApple Watchなど、時流をつかむというよりはその源流になるような製品を世に送り出しました。
アイブ氏はその知名度や実績から唯一無二の存在と言えるものの、それは決してアップルのデザインチームが彼一人で回っていたことを示しません。アイブ氏が最後の大仕事としてApple Parkの設計に集中する間、ソフトウェア面ではアラン・ダイ氏が、ハードウェアはエバンス・ハンキー氏がそれぞれの舵取りをしっかりと行っていたとされます。彼らはアイブ氏の退任にともない、いずれ新幹部としてウェブページに記載されるはずです。
ジョナサン・アイブ氏は自身のデザイン会社LoveFromを設立しました。そしてアップルがその最初の顧客になると伝えられていることから、これからもアップル製品にデザイン面の魅力を追加してくれるはずです。そしてアップル以外でも、今後はアイブ氏のデザインした製品が見られることに期待したいものです。アイブ氏はアップル在籍時にも、主にチャリティー向けとしてライカや高級腕時計、ダイヤモンドリングなどの限定品を手がけています。
2019-11-28 16:56:02