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NTT東日本、NTT霞ヶ関ビルの電気通信設備を公開

NTT東日本は11月29日、東京都千代田区のNTT霞ヶ関ビルの電気通信設備をプレス向けに公開した。NTT霞ヶ関ビルは、NTT東日本が全国に約3000カ所設けている局舎の1つ。

公開されたのは、「とう道」と呼ばれるケーブルが敷設された地下トンネルやアナログ回線向けのMDF(Main Distributing Frame:メタルケーブル配電盤)・PSTN(Public Switched Telephone Networks:固定電話網)設備のほか、光ケーブル向けFTM(Fiber Termination Module)やOLT(Optical Line Terminal)など。

「とう道」は、NTTの局舎から伸びるケーブルの地下道。その長さは全国で650kmで、このうち東京が250kmを占める。次が大阪で100kmと大都市に集中する。他の地域は電柱などを利用する。東京の場合は、NTTの局舎間をとう道のみで移動できるという。とう道は、防火・防水扉で仕切られ、1984年の世田谷局ケーブル火災の教訓から、ケーブルは不燃材で覆われていた。とう道は地下鉄を避けるため、もっとも深いところでは50mに達するという。

左下の写真は、アナログの固定電話向けのMDF。とう道から伸びたメタルケーブルはここに接続される。NTTのビルに入るときは集線、出て行くときは配線になる。NTT局舎内では、MDFは加入者交換機に接続。加入者交換機では、電話機にダイヤルトーンや呼び出し音を出したり、切断信号を受信したり、中継交換機を介して、接続先の交換機に接続したりする。

一方、ひかり電話向けの光ケーブルは、NTT局舎内でFTM(Fiber Termination Module:光ケーブル配電盤)、分配を行うスプリッタを介して、終端装置でのOLT(Optical Line Terminal)、加入者ごとの信号に分離したり、加入者向けの光信号にを送出したりするOLT(Optical Line Terminal)に接続。ルータを通してインターネットに接続される。

アナログ回線で利用するメタル回線は1本で3000軒分の回線を収容でき、光ケーブルは1本で数万軒分の回線を収容する。

現在、NTTは、PSTN網とひかり電話向けのIP網を併用して利用しているが、PSTN向けの交換機は2025年ごろ維持限界を迎えるためIP網へ集約する予定。

そのほか、当日は停電などに備えた非常電源設備も公開された。

局舎が停電の際は、まずUPSと呼ばれるバッテリでバックアップ。自家発電の起動までのつなぎの役割を担う。自家発電は1-2分で立ち上がるが、自家発電が故障した場合を想定して、UPSは3時間分の容量をもつという。

自家発電は、3日程度稼動可能だが、長期の停電の場合には、移動電源車を利用する。移動電源車には、比較的小型のガスタービンの発電機が搭載され、ポンプで燃料を吸い上げながら発電する。また、移動電源車は、自家発電設備のメンテナンス時のバックアップとしても利用されるという。