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超音速カープロジェクトBloodhound復活。試走で1010km/h叩き出し、世界記録へのスポンサー募集

慢性的な資金不足から抜け出せないまま中止になってしまった超音速カー開発プロジェクトBloodhoundが復活し、このたび南アフリカのHakskeen Pan塩湖で高速走行試験を実施。628mph(1010km/h)をマークして史上6番目の最高速記録を打ち立てました。

Bloodhound SSC(Super Sonic Car)はその動力源にジェットエンジンとロケットエンジンを搭載していますが、今回の試験で使われたのはジェットエンジンのみで、まだフルパワーは出していません。プロジェクトは今回得られたデータを活用して、世界最高速記録となる800mph(約1290km/h)への到達を目指します。現在の自動車における最高速度は1997年に英国の超音速カープロジェクトTrustが記録した時速1227km/hで、史上初めてマッハ1を超えた超音速記録としてFIAが公認しました。ちなみにFIAの公認を得るには、4輪以上、路面勾配1%未満、走行中の1マイルの平均速度、1時間以内に往復することが義務づけられており、往路と復路の走行速度を平均して記録を算出することになっています。

Bloodhound SSCは主な推進力として戦闘機ユーロファイター・タイフーンのEJ200ジェットエンジン(ターボファン)にくわえノルウェー・Nammo製のロケットエンジンを搭載します。Bloodhound SSCは設計上は1600km/hに達する能力があるとされます。

Bloodhoundはこれまで10年以上にわたり、Trust SSCの記録を破るべくマシンの開発を続けて来ました。しかしその歴史は常に資金不足にあえぐ状況でマシン開発は遅れに遅れ、記録に挑戦する予定の2012年を大きく過ぎた結果、スポンサーも続々と離脱する悪循環に陥ります。そして2018年の暮れにはついにプロジェクトが中止、運営会社は破産しマシンは売却される流れとなっていました。

そこに現れたのが、英国人実業家イアン・ウォーハースト氏。ウォーハースト氏はターボチャージャー用の交換パーツ製造で財をなし、その会社を売却したばかりで"次"となるプロジェクトを探しているところでした。そこで息子から提案されたのがBloodhound SSCの購入。ウォーハースト氏はプロジェクトの管財人に会い、そのままでは部品売却のため解体される運命にあるマシンを買い取る決断をしました。

マシンとプロジェクトの全資産を入手したウォーハースト氏は、経営者の視点からプロジェクトを見直しました。その結果、世界記録に挑戦するには約4000万ドルが必要だとする予算計画が不明点だらけなことに気づき、試算し直したところ約1300万ドルでプロジェクトを実行できることが判明。手持ち資金でそれは賄えないものの、まずはマシンを実際に走らせてスポンサー獲得の足がかりにしようと考えました。それが今回の1010km/hという記録につながったわけです。

Bloodhound SSCはロケットエンジンを使用しない状態で世界6位の記録を打ち立て、世界記録のポテンシャルが十分にあること示しました。ウォーハースト氏は、この時点で2つのプランがあるとしています。まずプランAはスポンサーを募って記録に挑戦すること。マシンには信頼性があるので、あとは資金さえ集まればマシンを完全な状態にしてフルパワーで記録に挑戦できます。

一方、十分な資金が獲得できなければプランBが発動されます。プランBとは、プロジェクトを適切に終わらせること。それでもウォーハースト氏はマシンを手放さず、博物館など適切なところで保管もしくは展示するだろうとしました。

あくまでプライオリティがプランAにあるのは間違いありません。ウォーハースト氏は「高速テストを行ったことで世界的な関心が得られており、潜在的なスポンサーと日々連絡を取り合っている」と述べ、12~18か月以内の世界記録達成を望んでいます。