アップルが発売した16インチのMacBook Proは、内蔵するスピーカーの音質がこれまでの機種に比べて大幅に向上したところが大きな魅力のひとつになっています。ところが、このスピーカー、一部で音楽再生を停止した際に「プッ」という、いわゆるポップノイズが入ってしまう問題が報告されています。
アップル関連情報サイトのMacRumorsはこの問題に関して、アップルが内部文書で今後のソフトウェアアップデートで修正することを認定サービスプロバイダーに伝えたと報じました。認定サービスプロバイダーへの文書によると「Final Cut Pro X、Logic Pro X、QuickTime Player、Music、Moviesその他のアプリケーションで音楽を再生すると、その再生を停止したときにスピーカーからポップノイズが発生します」とあり、問題は調査中で、ソフトウェアアップデートで解決予定であるため、修理や交換対応を行わないよう指示しています。
ポップノイズの問題は音楽、ほかにもSafari、Chromeなどといったウェブブラウザーでのサウンド再生時にも発生することがアップルユーザーフォーラムやRedditなどで報告されています。たとえばSafariブラウザーでYouTubeを再生する場合、動画の再生中に右カーソルキーで早送りをする(、つまり音の再生が一瞬止まる)際にもノイズが入る現象が報告されています。また、一部ではサウンド再生中にもポツポツとクリックノイズらしき音が入る現象が報告されています。
一口にポップノイズと言っても、その発生原因は様々なものが考えられます。文書のなかでもアップルはノイズの発生原因を述べていませんが、ソフトウェアアップデートで解決できるとしていることから、原因は回路構成やスピーカーなど物理的な部分でなく、たとえばオーディオドライバーなどソフトウェアの修正で対処できる模様です。
いずれにせよ、手持ちの16インチMacBook Proのサウンド再生(終了)時にポツポツと音が出るからと言って、あわててアップルストアへ持って行く必要はなさそうです。
なお、アップルはこの問題に関して正式な発表はしていません。
2019-12-06 20:03:38