現行のiPhoneには、いずれもNFC機能が搭載されている。これは古い言い方をすれば「おサイフケータイ」だが、iPhoneユーザーのひとりである筆者からすれば、Apple Payは最強のキャッシュレス決済手段である。
現在、キャッシュレス決済が急速に進みつつあるが…(※画像はイメージです)
これは決して、誇張ではない。Apple Payを使いこなせるようになれば、間違いなくライフスタイルが変化する。そしてこの1年以内に、いや半年以内に、キャッシュレス決済後進国として悪評の立っている日本でもApple Payは「生活インフラのひとつ」として盤石の市民権を得るに違いない。ここまで言い切るには、もちろん理由がある。
◆Apple Payでd払いが利用可能に!?
キャッシュレス決済サービスの統廃合が進められている。これは運営企業の資本関係から起因するものではなく、要はQRコード決済とNFC搭載スマホのタッチ決済を同じプラットフォームにしようという動きだ。
2019年が「QRコード決済普及の年」と位置づけるなら、2020年は「QRコードとNFCの結婚1年目」と表現するべきか。11月、NTTドコモのQRコード決済サービス『d払い』と電子マネー『iD』が統合された。これにより、『d払い(iD)』というサービスがスタート。Android OSのスマホでd払いの残高を使ったNFC決済が可能になった。
iPhoneではどうか?
d払い(iD)は、iPhoneのOSであるiOSにも順次対応すると発表している。これは即ち、Apple Payでd払いの決済ができるということだ。
ここで、Apple Payの仕組みについて今一度おさらいしよう。
Apple Payとは、言い換えれば「キャッシュレス決済サービスの仲介者」である。Appleとは資本関係のない、いわゆるサードパーティーのキャッシュレス決済ブランドをApple Payと紐付けすることで「万能の決済手段」を目指している。
クレジットカードやデビットカードなども、Apple Payに紐付け可能だ。とある国民的アニメの主婦のように、買い物しようと街まで出かけたあとに家に財布を忘れても、iPhoneさえ持っていれば何とかなる。
◆5分以内でできるクレカ紐付け
iPhoneの場合はApple Pay、Androidの場合はGoogle Pay。とりあえず、このふたつのサービスについて知っておけばスマホのタッチ決済は網羅したようなものである。当記事では、Apple Payに絞って話を進めよう。
iPhoneのプリインストールアプリに『Wallet』というものがある。とりあえず、このアプリを開いてみよう。
こちらは筆者のiPhoneのWalletであるが、今のところはYahooのクレジットカード、Suica、au Walletの3種類を登録している。新しくカードを追加するには、右上の「+」をタップする。今回は筆者の所有する別のクレジットカードを追加してみたいと思う。ちなみに、クレジットカード番号の部分は黒塗りさせていただいたので、あしからず。
10年以上前に大手旅行代理店HISで作ったスカイウォーカーカードというものがあるが、これもApple Payと紐付け可能だ。
2019-12-07 17:40:39