iPhone 12(仮)シリーズ、すなわち2020年の主力モデルは少なくとも一部は5G対応が確実視されており、それにより出荷が劇的に増えると楽観視する見方もあります。
それに対して、5G対応iPhoneは米国携帯キャリアのインフラ整備が遅れる見込みのため、2020年内の売上は期待外れに終わるかもしれないとのアナリスト予測が語られています。アップル関連の予測で知られるアナリストGene Munster氏は、米CNBCに「5G対応iPhoneにとって最初の年は、投資家にとって失望となるだろう」と述べています。「最終的にはアップルにとって大きなチャンスであり、5Gで大きな役割を果たすことになるが、(5Gの)ネットワークがカバレッジを展開するまでにはしばらく時間がかかるだろう」とのことです。
米国の携帯キャリアはおおむね、2020年末までには5Gのカバレッジが広がると楽観視しています。米9to5Macによれば、Verizonの幹部は2020年までに米国の半分が5Gにカバーされると期待しているとのことです。とはいえ、AT&Tは先週5Gの展開を10地域で開始したものの、LTEよりも大きな制約がある上に、通信速度もほとんど向上していないと伝えられています。
そうした事情があることから、Munster氏は5G対応iPhone 12の売上は「主に来年末までに(全米の)75%のカバー率を達成すると発言していたキャリアの肩に掛かっている。それ(75%のカバー率)は最良のケースの楽観だ」と述べています。つまりiPhone 12人気が期待外れに終わったとしても、約束どおりのカバー率を達成できそうにない通信キャリアの責任というわけです。
2019-12-16 01:59:22