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iPadの原点は「500ドル未満の未来コンピュータ」。フィル・シラーがジョブズとの思い出を振り返る

今年も残すところ僅か、2020年まであと数日ということなのか、米TIMEに続いてThe New York Timesが2010年代のハイテク製品や人物を振り返る記事「The Decade Tech Lost Its Way」を掲載しています。

その企画の一部として、アップルのグローバルマーケティング担当上級副社長フィル・シラー氏がiPadの起源とスティーブ・ジョブズ氏の思い出を語っています。シラー氏によると、iPad開発の始まりは1997年、ジョブズ氏がアップルに戻ってきたときまで遡ります。プロジェクトは「500ドル未満の将来のコンピュータデバイス」という発想を原点としており、ジョブズはその価格にするため「積極的に(製造コストを)削除する必要がある」と指摘したと述べられています。

そこから折りたたむクラムシェル型から脱却し、キーボードも必要ない。したがって画面に直接入力する必要があるという結論に至りました。そして開発チームはマルチタッチ技術の開発に取り掛かったと語られています。

その過程でヒューマンインターフェースデザイン担当のBas Ording氏(初代iPhone開発にも関わった人物。その後テスラに転職)が実際にどう動くかをデモしたとのこと。「彼はスクロールするふりをして、物理的に画面全体を上下に動かしました。それが"聖なるガラクタ"(誕生の)瞬間だったんです」とされています。

一度棚上げされたiPadプロジェクトが再始動したのは、第2世代のiPhone 3G(2008年発売)開発中のことでした。iPad開発に戻ったとき「iPhoneから何を取り入れ、何が違うか」を想像するのは本当に簡単だったとして、iPhoneの経験が活かされたことが振り返られています。

第1世代モデルが発売されてから10年、iPadが歩んできた道のりは複雑です。まずジョブズ氏は2010年当時、「タブレットらしいアプリに最低限必要なサイズは10インチ、よって他社の7インチ製品は「発売された時点で死んでいる (DOA)」と断言していました。

それはライバル陣営のAndroidタブレットをけん制する文脈ですが、ともあれ「7インチを売るなら紙ヤスリも同梱しないと無意味。ユーザーが指を1/4サイズに削れるように」ということで7インチ版iPadは完全否定されました。その後、7.9インチのiPad miniシリーズが登場したのは誰しも知るところです。

さらにジョブズ氏は初代iPhone公開当時に「どう操作するか?スタイラス?あり得ない!」とも発言していました。そしてiPadの現行製品はすべてApple Pencil対応となっていますが、そちらは「スマートフォンに限っての話」と言えるのかもしれません。

2019年にはiOSから独立した専用のiPadOSも配信開始され、マルチタスクの強化など独自の道を歩み始めたiPadシリーズ。さらにiPad版Photoshopもリリースされ、次期iPad Proは背面3Dカメラを搭載して撮影から動画編集までこなせるプロユース志向を強めることも噂されています。これからのiPadは、ジョブズ氏も予見しなかった未来を切り拓いていくことになりそうです。


2019-12-17 02:11:31



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