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地球の北極軸が急速にシベリア方向に移動。予定より1年前倒しで世界磁気モデルが更新される。

地球の北極軸は磁力線の方向が鉛直になっている地点であり、コンパスがN極(北)を指す方角だ。かねてから北磁極が継続的に北西へと動いていることがわかっていたが、近年その速度が急速に早まってきている。

だがなぜ北極軸が急加速で移動しているのかその原因はわからない。あまりにも不可解な速さでシベリアへと移動中しているので、2019年2月、最新の世界磁気モデル(WMM)が公開されたが、12月10日、1年前倒しで更新されたという。

【他の記事を見る】地球の磁極が逆転。その時どうなる?

北極軸、なぜ急加速?

北極軸の移動自体はこれまでもそうだった。地球核内に溜まっている溶鉄の流れのゆらぎが磁場に影響するために、北磁極は常に動き続けている。

アメリカ海洋大気庁のサイトによれば、1831年に正式に発見されて以来、北磁極は2250キロほど移動したという。

問題なのはその移動速度だ。どういうわけだか、ここ数十年で加速し、今では毎年平均55キロも動いている。

直近のデータでは、年速40キロにまで減速したようだが、ここ数百年の速度と比べるなら、相変わらずとんでもないスピードだ。

「1990年代以降の移動は、少なくともここ4世紀のどの時期よりずっと速いもの」と英国地質調査所の専門家は話す。その道のプロであっても、核内部でどんな変化が起きて加速をうながしているのか、さっぱりわからないそうだ。

1年前倒しで世界磁気モデルが更新

北磁極の落ち着きのなさに影響する核のゆらぎはまだ完全には解明されていないが、地球の磁場をマッピングすることで、速度の変化を計算したり、将来的な動きを予測することならできる。

それを行っているのが、GPSから地図アプリまで様々なものが頼りにしている「世界磁気モデル(WMM)」というものだ。

これは現代社会においては欠かすことができない大事なモデルなのだが、徐々に精度が落ちてきてしまうので、通常は5年毎に更新されて正確さが保たれている。

2019年2月に最新の世界磁気モデルが公開されたが、更に12月10日(現地時間)に米国環境情報センターと英国地質調査所によって更新がなされた。

じつは今回の更新は本来の予定を1年前倒しにして行われたものだった。すでに説明した通り、北磁極が異常なまでに速く動き回っているおかげで、通常の更新スケジュールでは精度の低下に追いつけなかったのだ。

ポールシフトが迫っている?

しゃかりきになって駆け回っているかのような北磁極だが、地球の歴史を見ればそれなりに普通の範囲のことだ。というのも、磁極は数十万年に1度くらいの頻度でぐりんっと反転することがあるからだ。

次にそれがいつ起きるのかはわからない。しかし起きてしまえば、人類に対する影響が甚大なものになる可能性も否定できない。

だがひとまず、今回の世界磁気モデルは2025年まで最新版であり続ける予定だ。そして磁極の反転も今すぐ起きるというわけではないので安心して欲しい。


2019-12-19 18:48:01



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