お仕事よりもエンタメ向き?
HPが出した前バージョンのSpectre x360 15は、人目を引くデザイン、幅広いコンポーネント、ガッシリした構造など、どれを取っても、ほぼすべてが上手くいきました。しかし残念なことに、イラっとくるトラックパッド操作体験によって、そうした長所が引きずり降ろされてしまい、人々は不満を感じてしまったのでした。
しかし今HPは、Spectre x360 15で引きずっていた問題を解決するために帰ってきました。その結果、今すぐ入手できる最高の13インチの、万能ノートPCのひとつとして生まれ変わりました。
これは何?:HPのプレミアム 13インチ 2-in-1
価格:1,110ドル(約12万1,500円)(レビューしたのは1,300ドル(約14万2,300円)のもの)
気に入った:スタイリッシュで角ばったデザイン、専用マイクとWebカメラのトグル、強力なバッテリー持続時間、優れたポート選択、多数の構成オプション、スリムなベゼル
気になった:Iris Proのグラフィックスは「問題なし」くらいのレベル。背面の排気孔が熱くなることがあり、スピーカーは下向きに作動
※本記事でレビューされたモデルはタッチ対応のHP Spectre x360 13tです。
ベゼルが減少&小型化で持ち運びが便利に
Spectre x360 13tの外観は、新しいポセイドン・ブルー色(既存の黒と銀色のモデルと共に)を除けば、現行モデルと良く似ているものとなっています。しかしよくよく調べてみると、HPはx360の上下のベゼルを50%以上減らしていることがわかります。これにより、従来のSpectre x360 13にあった広いアゴが取り除かれ、画面とボディーの比率が90%を超えるという素晴らしい結果が得られています。それだけでなく、HPはSpectreのサイズを縮小して、奥行きも23mm短くなりました。
これは大袈裟なことではなさそうに思えますが、小型化と1.3kgほどの重さでほぼどんなカバンにも収まる2 in 1になっており、持ち運びは驚くほど楽チン。
3つのUSBポートが最低限の仕事を可能にする
重要なのは、HPがSpectreのポート選択を変更しなかったことです。つまり、3つのUSBポート(1つはUSB-A、ふたつはUSB-CでThunderbolt 3をサポート)、ヘッドフォン用ジャックとmicroSDカードスロットがあります。
私は熟考されたデザインが好きで、HPがUSB-CポートをノートPCの背面右側の小さく斜めカットされた角に搭載したやり方を気に入っています。そこは給電中、ケーブルが邪魔にならないようにしながら使うには最適な位置なのです。これは筐体の左後ろにある電源ボタンについても同じことがいえます。モードがラップトップでもタブレットでも簡単に手が届く位置なのに、ウッカリ押してしまうことはありません。
もうひとつの素晴らしい点は、今やSpectreのボディーはフルサイズのUSB-Aポートを入れるるには薄すぎてしまうため、HPは折りたたみ式のポートに変更し、スリムで先細ったエッジを損なわずにUSB-Aポート残したことです。
少なくともUSBポートが3つあることは大切です(ホントはもうひとつあると理想的ですが)。なぜならひとつは充電用に使われることが多く、他のふたつのUSBポートが空いているということは、拡張性をあまり気にせずUSBハブなどのドングルを家に置いておくことができるからです。
2019-12-20 04:51:47