秋元才加とJOYがパーソナリティを務め、生活に身近な情報や政府の取り組みをわかりやすく伝えるTOKYO FMの番組「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」。12月21日(土)の放送では、経済産業省 省エネルギー課長の江澤正名さんに、「エネルギーの無駄遣いをなくす 家庭の省エネ対策」をテーマに話を伺いました。
秋元才加とJOY
家電をはじめとする最近の製品は、各メーカーが現在販売している製品のなかで最も省エネに優れた製品よりも、さらに省エネ性能が高い製品の開発を求める「トップランナー制度」というルールに基づいて製品の開発をおこなっています。そのため、省エネ性能が大幅に向上していると江澤さん。例えば、10年前と比べて、最新の冷蔵庫はおよそ43%、テレビは約48%の省エネになるというデータがあるだけに、「それらの製品を長く使い続けているより、新しい製品に買い換えることで電気代もお得になる」と言います。
家庭の電気のおよそ4割は、冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンの4つに使われているというデータがあり、今年の4月からLEDの照明器具もトップランナー制度の対象になりました。江澤さんは「これにより、省エネ性の高い照明器具の開発が加速していくことが期待されている」と話します。
また、家電を買い替える際には、「統一省エネラベル」を参考にすることを勧めます。これは、家電製品の省エネ性能や年間の電気料金の目安などをまとめて表示したもので、緑色のラベルが特徴です。省エネ性能を星のマーク5段階で表しており、星が多いほど省エネ性能が高く、消費電力や電気料金を抑えることができます。
さらに、最近は家電だけでなく自動車や住宅も省エネ性能の高いものが登場しています。自動車でまずチェックしてほしい点として挙げたのは、「どのくらい低燃費か」。
昨年10月から制度が変わり、自動車のカタログなどに表示される車の燃費の表示内容に、「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行する環境別の燃費の表示が新たに加わることに。走行環境別の燃費の表示は随時進んでおり、2020年9月からは、新車の全ての乗用車に表示されることが決まっています。
そのため、「これから車の購入を検討されている方は、ご自身の走行環境の燃費を参考に選んでいただければ、より省エネにつながる」とアドバイス。
そして近年、住宅においても快適な環境を保つ「省エネ住宅」が注目されています。その特徴について、「高断熱、高気密な家は、家のなかの暖かさや涼しさを保ちますし、太陽光発電や家庭用蓄電池を備えた家は光熱費を削減できます。また災害などによる停電のときには、独自に電気を作ったり、貯めた電気を使ったりすることができ、とても頼りになる」と説明。
なかでも、エネルギーの年間消費量を実質ゼロにすることを目指した住宅「ZEH(ゼッチ)」が注目だそうで、国ではZEH住宅の普及を後押しする補助金制度が用意されています。この補助金制度の詳細は、「一般社団法人 環境共創イニシアチブ」のWebサイトで確認することができます。
最後に江澤さんは、「省エネ技術は年々進化しているので、家電の買い替えや車、住宅の購入をお考えの方は、家電の統一省エネラベルや、車の新しい燃費表示なども参考にしていただき、省エネについて考えていただければ」と呼びかけていました。
秋元は「家の冷蔵庫、買い替えなきゃ……」とポツリ。JOYは「壊れているわけじゃないから、(長く)使っている人がたくさんいると思う。でも、消費電力量など全然違うし、長い目で見て、節約になったり、環境のためになったりするといいなって考えていかないといけないね」と話していました。
2019-12-22 05:29:41