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大気中の二酸化炭素と水から作ったお酒が誕生。植物の光合成をヒントに開発されたウォッカ(アメリカ)

世界では地球温暖化対策として、温室効果ガスを削減する動きが高まっている。排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素を同じ量にするカーボンニュートラルな社会を目指す取り組みも数多く行われている。

そんな中、アメリカ・ニューヨークの企業が植物の光合成からヒントを得て、空気中の二酸化炭素と水からお酒を作った。言わば空気から誕生するお酒なのだという。

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植物の光合成をヒントに開発された空気のお酒

ニューヨークに拠点を置くスタートアップ・Air Co.によるこのウォッカの原料は水と二酸化炭素のみだ。

共同設立者の1人、スタッフォード・シーハン氏は、Air Co.ウォッカは植物の光合成がヒントになったと話す。

植物は水分を吸い上げ、日光をエネルギーとして利用して糖や炭水化物を作り出す。その過程で排出されるのは酸素だけだ。これと同じことをウォッカでもやったのである。

Air Co.ウォッカは、蒸留の過程で二酸化炭素を削減する。

1瓶のライフサイクルで、空気から0.45キロの二酸化炭素が吸収されるそうで、これは8本の木が完全に成長したときに相当する吸収量だ。

小麦やジャガイモなどを発酵させて作る従来のウォッカでは、その過程で5.9キロの二酸化炭素が排出される。だが、Air Co.ウォッカは逆に二酸化炭素を吸い取ってくれるのだ。

アルコール度数40%、純度が高くピュアな味わい

Air Co.ウォッカを作るには、太陽発電で動く小さな機械で空気からCO2を取り出し、それを炭素と酸素に分離し、取り出した分子を金属触媒で混ぜ合わせ、エタノールに変換する。

この10%のエタノールは特製の蒸留器で96.5%にまで蒸留され、さらに企業秘密だというプロセスで精製される

こうしてアルコール度数40%のウォッカが完成する。

Air Co.ウォッカは二酸化炭素を削減してくれるばかりか、従来のお酒に比べると純度が高い。発酵した穀物に由来する不純物が一切含まれていないからだ。

現時点ではニューヨーク市内の厳選されたバーやレストランに1瓶あたり65ドル(約7000円)程度で卸されているだけだが、来年には販売を拡大する予定だそうだ。

またお酒だけでなく、空気から作られたエタノールを利用して、カーボンネガティブな香水や家庭用洗剤といった製品の開発も検討されているとのこと。

Air Co.の長期的な目標は、カーボンニュートラルな社会の実現を目指し、この技術を他のライフスタイルビジネスを発展させることだという。